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(撮影:ごまる様・グレイ様 シナリオ:蒼凪羅須侘様)
・上記のMAKIとパーフェクトヤガミのボイスミニドラマ
MAKIとパーフェクトヤガミのビミョー? にかみ合ってない話
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(編集:蒼凪羅須侘様 声優:神凪刹那様)
・MAKIとパーフェクトヤガミのビミョー? にかみ合ってない話:ムービー版
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(編集:蓮田屋藤乃様)
ー MAKI ー
11歳 ネットレース(ジェンダー:フィメール)
ポイポイダーとは旧い付き合いのネットレース(プログラム知類)。
特定のボディを持たず、【夜明けの船】のメインコンピューターとなって艦を制御している。
論理的かつ冷徹であり、時にはびっくりするほど融通が効かない、感情に乏しい完全結果主義者。
高度な演算能力を持ち、未来予測、戦果予想、データリンクなどなどを一切に手掛ける。
BALLSの集団意志であり、その考えを代弁する事も。
=ゲーム版絢爛舞踏祭より要約=
「ホント?」
「嘘ではありませんわね。 エリザベスからの情報ですし」
「うーん、そうなのかぁ。 MAKI、ねぇ」
「何か問題が?」
「んー、とね。 ネットレースって、どんなの食べるのかなと。 やっぱり電力か燃料かなあ」
「ううむ、そこも検討の余地がありますね」
「……あまり、考えなくてもよろしいのでは?」
ー 羅幻女王とルクス摂政、蓮田屋摂政のボケボケ会話 ー
夜明けの船を統括している彼女が羅幻王国に来るという情報は、まず首脳部に伝えられた。
羅幻王国はネットワークでの戦闘においては、実戦レベルまで発達していないのが現状であり、その国に(エリザベスがいるとはいえ)突然MAKIが訪れるのは想定外であった。
しかし、よく考えれば【夜明けの船】も、アルバイトに行っていた海法よけ藩国の【秘密戦艦】ダイバも確かに艦船類、大海を往く大艦隊を持つ羅幻王国に来るのは選択の内の一つだったのかもしれない。
さて、ここで大問題になったのは彼女に何を着せるか―――まあ、言うなれば彼女の現体であるインストール先である。
有能なその能力を生かす為にはどうすればいいのか? 彼女に相応しい姿は? 彼女に着せたい服は?
喧々囂々の意見が交わされた結果、『取りあえずは、MAKIに聞いてみよう』ということとなり、プロジェクターで彼女の姿を映し出し、代表者として羅幻藩王がMAKIと会談するという事になったのである。
「初めまして、MAKI。私の名前は羅幻雅貴、この国の王です」
『初めまして。 私はMAKI、夜明けの船を管理するネットレースです。 この世界についてデータを要請します』
「ふむ、そちらが先ですか?」
『インストールされる前に、ある程度のデータを集めるのが先と判断しました。 データの開示を正式に要請します』
「判りました。 この世界と貴方が当分の間逗留する事になるであろう、我が羅幻王国のデータを先にお渡ししましょう。 はすたさん、お願いします」
「はい。 こんなことがあろうかと、既に準備済みですわ」
「流石〜!! やっぱりはすたさんは頼りになるなぁ。 あ、肝心のインストール先についてはどうしたいか、意見を聞きたいのですが……」
『インストール先については、データを正式に解析した後、戦力分析した結果をお渡しして、それを意見としますがよろしいでしょうか?』
「そうですね、データがなければ判りませんでしょうし、それでよろしいかと。 陛下、それでよろしいでしょうか?」
「何より本人からの意見だもの。 尊重しなきゃ。 当分は、プロジェクターで話すと言う事になりますけど、よろしいでしょうか?」
『かまいません。 暫くはネットの世界でゆっくりとデータを吟味させてもらいます』
「うん、そうしてくれると助かります。 あ、そうだ。 忘れてました」
『何でしょうか?』
「日常と非日常の狭間にあるカオスでパンキッシュな、闇鍋の国―――自由(と書いてアナーキーと読む)な国へ、絢爛豪華な戦いへようこそ。 歓迎します、新しい私達の友よ」
『宜しくお願いします、藩王陛下』
そうして、ホログラフの手と羅幻雅貴の手が合わさって形ながら握手になったのは、言うまでもない。
こうして、MAKIとの協力関係は、インストール前の情報交換から始まったのであった。
(設定:羅幻雅貴)
ワールドドームに囲まれて、海が95%を占める水の星……本来の名前に反する我が故郷、火星からすればこの砂漠の国は湿度においても色彩においても対極の風景のはずである。
だが、同僚であり戦友である砂漠の騎士サウドによれば、それは水か砂かという属性の違いであって結局のところ同じ海であるらしい。『“世は全て事もなし”、じゃよ』――だそうだ。
あまり良く理解は出来なかったが、彼のもったいぶった言い方には、いつも表に出てこない意味がある。厄介なことに、それは多くの場合、深い意味を持つことが多いのだ。
そのサウドに勧められた、いや、ひょっとすると彼も内心で心配しているのかもしれないし、俺も言い訳をしたところで結局は心配しているので。ともあれ今日は彼女の様子を見に行く事にした。
確かに古来より、船の仲間といえば家族同然であり、職場(というかバイト)が移って新しい場所に赴いたと聞いたならば、まぁ、彼女の様子を見に行くぐらいは構わないことにしよう。これは付き合いというカテゴリー内だ。そう、俺が決めた。
俺が到着した、砂と海と貿易の国、羅幻王国は以前の彼女の職場であった【秘密戦艦】ダイバが停泊する、海法避け藩国からさほど遠くない。
考えてみれば、サウドが滞在するリワマヒの国もここからさほど遠くない位置にある。まったく、大の大人が2人もいながら何を心配しているのだろう。彼女は俺たちよりも遥かに論理的で冷徹な、"理性"の絢爛舞踏だというのに。
そう、――『彼女』はネットレース『MAKI』。火星独立戦線最大にして唯一の戦力。シールドシップ【夜明けの船】を統べるプログラム知類である――
「――ようこそ羅幻王国へ。まぁ、黒オーマどもに荒らされちまって大した事は出来んが、とりあえず歓迎しておく。ゆっくり出来るかどうかわからんが適当にゆっくりしてくれ」
一応、ここは王宮――王国政体の座す政治と祝典を象徴する場所のはずだが、目の前に案内との名目で立つ若者は極めて反社会的な印象だった。
軍服とも作業着ともつかないペンキだらけの服を着崩し、腰には遊びも含め様々な道具とスケッチブックに画材などの入った鞄を提げている。まともに客人を迎えようという気構えが全くない目の前のパンクな若者は、その姿以上に失礼な口を開いた。
「【パーフェクトヤガミ】、だったなアンタ。メンドクサイから『黄色ジャージ』でいいよな」
「……同じ面倒なら『ヤガミ』にしてくれ」
今日の俺は自室で着慣れた伝統の黄色いジャージだ。潮と砂は服が傷むし、何より事前に連絡を入れた際にMAKIが「くれぐれもラフな格好で」と言ったからだ。これはMAKIに言われたからじゃない。断じて俺自身による伝統のチョイスだ。
「じゃあ『黄色』だ」
「人の話を聞けよお前は」
伝統と人の意見を無視し、奇妙な服装や過激な表現で反抗を意味する――
まさしく、パンク。
「MAKIなら、いまウチの軍師による調教――いや、練習の真っ最中だ『パーフェクト黄色ジャージ』」
「『ヤガミ』だ! 省略にもなってないぞさらに状況が悪くなってるじゃないか!」
よくよく耳を澄ませば、前方、王宮の最深部からは歌謡曲ともどんちゃん騒ぎのような騒音が聞こえてくる。
そういえばこの国のモットーとやらは『カオス・パンキッシュ・闇鍋』だった。
それにいま『調教』などと聞き逃せないセリフがあった。ウチのMAKIはバグすら自分自身で修復出来る最強のプログラム知類ではあるが、ジェンダーはフィメールで11歳の――
「じゃあ『黄色』だ」
「本当に人の話を聞けよお前は!」
区別と人の秩序を無視し、理解出来ない存在や無意味な表現で混沌を意味する――
まさしく、カオス。
データとロジックを持って冷徹な演算を行うネットレースとは真逆の概念である。
『――MAッKI、MAッKIニ、シテヤルニャー』
「違いますわMAKIさん! そこは『MAっKI、MAっKIに、してやるにゃー♪』ですわ☆」
『はい先生、――MAッKI、MAッKIに、シテヤルにゃー』
トビラを開くと、そこは、魔界、でした。
……知類というものは理解出来ない存在を見た時には思考停止するように出来ているらしい。
王宮の最深部、おそらく本来は謁見の場であった部屋からは、権威の象徴であるはずの王座が取り除かれ、ステージともお立ち台とも何とも言えぬトンチキな舞台に七色のスポットライトが当たり、ドライアイスのスモークがたかれている。
その舞台上では、肉感的な妙齢の女性が、ホログラフとおぼしき半透明のメカニカルな少女に演技指導をしていた。部下らしき数名の人間が、遠巻きに楽器を演奏していたり舞台装置を操作している。恐ろしい事にエリザベス=リアティ艦長までがドラムセットを叩いて競演しているロクでもないカオス。
「――! オマエ、MAKIか!」
「お疲れ様ですヤガミ」
ホログラムの少女は練習を止めて器用に太陽系総軍流に敬礼をした。ドコからともなく聞こえる『効果音』はMAKIのコダワリだろうか。
「MAKI! お前何をしてるんだ!?」
「ヤガミ。私はパンクなネットアイドルになるのです」
「はぁ!?」
「welcome to the crazy time.このカオスな時代にようこそ。時はまさにフリーダム。私は世界を【夜明けの船】で流しながら夢と自由を歌うのです」
いや、シールドシップの制御プログラムがパンクでカオスでフリーダムは不味いだろう……?
――MAッKI、MAッKIに、してヤルにゃー――
MAKIは感情を知らない。いや、正確には知ってはいるが理解していない。
人間どころか有機体でないのだから当たり前だ。論理的かつ冷徹であり、時にはびっくりするほど融通が効かない、感情に乏しい完全結果主義者。
少なくとも、避け藩国の【秘密戦艦】ダイバでアルバイトしていた時は未来予測、戦果予想、データリンク等、高度な演算能力を生かした仕事をしていた。その『彼女』がいま目の前で行っている『練習』とやらでは『歌って踊れるネットレースアイドル』である。
「……何を似合わない事を」
思わず口に出たセリフに、俺をここまで案内したパンクな若者が咎める様に反論した。
「プログラムだってたまには自由にしてあげないとな」
「自由ってレベルじゃないだろう!?」
彼女の能力を全く生かしていないこの王国の方針に苛立ちが募る。
「MAKIはそれが好きだからではなく、必要だからやるんだよ。全くここの連中はわかっていない」
俺の指摘にかぶりを振る。
「わかってないのはアンタの方さ、いつ誰がそんな事を決めた。“理性”がある『知類』なら“感情”を『知覚』しているはずだ。『知覚』しているなら『理解』出来るようになるかもしれないだろう?」
「――! それは彼女が『感情』を必要としてるということか!?」
「まぁ、ワリと世知辛い世の中だしな」
現在、この世界を取り巻く環境は『ワリと世知辛い』で、済むレベルではない。高騰する食料、侵攻するオーマ、崩壊する世界。共和国・帝国に限らずどの国家も対応に苦慮していると聞く――夢と自由が無い世界。
そんな世界で『彼女』は……。
「……成長している、か」
「プログラム『知類』、なんだろう彼女。だったら女性として扱ってやらんとな」
「ふっ、ジェンダーはフィメールで、まだ11歳だしな」
「そいつは大切にしてやらんとな」
歌い踊るホログラム少女のMAKI。いつか成長する期待、感情を手に入れる彼女の未来に心躍らしながら、大の大人が2人してげらげらと笑い合う。なんてこった。付き合いの短い、こいつらの方が良くわかってるじゃないか。
元々俺もサウドも心配をしていた。つまり『彼女』を一個の人格を持った『知類』として扱っていたというのに。
――『“世は全て事もなし”、じゃよ』――
あぁ、全くだ。“世は全て事もなし”だ。
「パンクはどうかと思うが、ウチのMAKIをよろしく頼む」
「パンクっていうのは既存の概念からの反逆なのさ。彼女の未来に乾杯だ『ヤガミ』」
「あぁ、乾杯だ。“世は全て事もなし”ということだ」
それは、既存の概念からから反逆した未来とは。
あらゆる命が公平な『ゴージャス・タイムズ』、全ての存在と共存する『絢爛時代』、我が麗しき古き良き時代。俺たちがあの水の星で取り戻そうと夢見ていた平和な世界。
ネットレースの軛を越えて、1個の知類として苦難の歴史を乗り越えると、新たな仲間たちと誓った、それは『彼女』の反逆。
運命を司る火の国の宝剣よ見ているがいい。こいつらはきっと、全ての悲しみの運命から反逆する――
『――キイロイジャージハ、ツンデレニャー』
「違いますわMAKIさん! そこは『黄色いジャージは、ツンデレにゃー♪』ですわ☆」
『はい先生、――キイロいジャージは、ツンデレにゃー』
……いや、やっぱり止めた方が良いかもしれん。
例えば【夜明けの船】に戻った時に、船のトイレとかがそのままツンデレに目覚めて『流さなくなったら』どうしてくれるんだ!?
(設定:蓮田屋 藤乃)
(撮影:ぱんくす様)
インストール先(未定)
名称:・MAKI(ACE)
要点:・秘密戦艦
周辺環境:・パーフェクトヤガミ(ヒーローヤガミ)
※テンダイス質疑より、パーフェクトヤガミの設定
2.また、パーフェクトヤガミを周辺環境として設定に組み込む為に、問題ない範囲で外見やその他の設定、通常のヤガミとヒーローヤガミの違いなどを教えていただけないでしょうか?
A:ジャージ姿がパーフェクトヤガミです。
名称:・MAKI(ACE)
要点:・秘密戦艦
周辺環境:・パーフェクトヤガミ(ヒーローヤガミ)
評価:全能力18
特殊: *MAKIは賢者、船乗りとして扱う。
*MAKIは例外として他のACE、もしくは部隊と同一部隊を作ることが出来る。
→次のアイドレス:・OVERS・SYSTEM(ACE)・BALLSの祈り(イベント)・パーフェクトヤガミ(ACE)