羅幻王国・駅ビル・共和国環状線

http://blog.tendice.jp/200811/article_3.html

25:羅幻王国:共和国環状線+ニワトリ博物館:

 

(環状線)

 汎用車、快速車、そして貨物車の3タイプの独自車両が開発されている。

 駅は地下構造になっており、パサージュ(=商店街)や物流センターがある。

 

(ニワトリ博物館)

 羅幻王国の特産品の羅幻コーチンの博物館。

 この地特有の大鶏の経歴の展示や、フードコート等がある。

 2mもの大鶏に乗った巡察達が警備している。

 

L:駅ビル(羅幻王国) = {

 t:名称 = 駅ビル(羅幻王国)(施設)

 t:要点 = 猫,駅ビル,鶏

 t:周辺環境 = 共和国環状線

 t:評価 = なし

 t:特殊 = {

  *駅ビルの施設カテゴリ = 国家施設として扱う。

  *駅ビルの位置づけ = 輸送施設として扱う。

  *駅ビルの特殊 = 共和国環状線に参加することを示す。

  *駅ビルの特殊2 = 共和国全体は羅幻コーチンを特産品だと理解する。

 }

 t:→次のアイドレス = 巨大焼き鳥(アイテム),兵器輸送列車の開発(イベント)

 

http://p.ag.etr.ac/cwtg.jp/tenryo/707

藩国施設・共和国環状線、藩国駅構内に設置。

下記、設置に関する声明となります。

 

「おててをつなぐはんかち」のお知らせ

”隣人と手を繋ごう、大切な人と手を繋ごう”

羅幻王国に「おててをつなぐはんかち」が、あとりえ・めっせーじのイクさんより届きました。

はんかちの作成には、当国からも藩王である羅幻雅貴をはじめ何人もの方が参加されました。

本日より、環状線駅構内に展示します。

はんかちへこめられた平和の願いが、みなさまへ届きますように。

あとりえ・めっせーじさん、参加されたみなさま、ありがとうございました。

 

おててをつなぐはんかち(アイテム) http://p.ag.etr.ac/cwtg.jp/BBS2/23271

http://ragen.s7.xrea.com/x/aplow/index.php?%BB%DC%C0%DF%A5%A2%A5%A4%A5%C9%A5%EC%A5%B9#dd8c5993

L:おててをつなぐはんかち = {

t:名称=おててをつなぐはんかち(アイテム)

t:要点:たくさんの繋がれたハンカチ、手を繋いだようなデザイン、笑顔

t:周辺環境= ハンカチの飾られた壁

t:評価値=なし

t:特殊={

  *おててをつなぐはんかちのカテゴリ = 所有アイテム、非消費アイテムとして扱う

  *おててをつなぐはんかちの効果1 = このハンカチを見て育った子供は皆と仲良くしようとする

  *おててをつなぐはんかちの効果2 = このハンカチを見た人は争うことのばかばかしくに気がつく

  *おててをつなぐはんかちの効果3 = このはんかちを見た人は、誰かが描いた、誰かの幸せを願う気持ちが通じたような気持ちになる

  *おててをつなぐはんかちの効果4 = このはんかちを見た人は、誰かと手を繋ぎたい気持ちになる

t:→次のアイドレス: 手を繋いで歩こう(イベント)、輪になって歌おう(イベント)、誰かの幸せを願う(イベント)

はじまり

 羅幻王国が最も他国と異なる部位は、海軍国家であり、所有する戦艦も他国とは並外れて多いと言う点にある。

 かつてはアイドレス1、広島への輸送にてニューワールド初の兵員輸送艦、タマハガネ型輸送艦を開発、運用した実績があるとおり、輸送には船を使用する事が多い。

 しかし、昨今の資源高騰化や、羅幻王国の領土そのものが、砂漠を多く有する土地柄から食糧生産に向いていない事もあり、その運営には非常に気を払われる結果となった。

 

 経済的輸送艦として開発されたコランダムですら、国内では通常輸送への運用よりも、資源採掘とその運搬に割り振る運用計画が重視されている。

 これはひとえに資源開発地を持たない羅幻王国――否、西国人の限界であった。

 

 しかも、現時点での共和国(52708002時点)では未だにゃんざーすは停止し、各種資産の流通はほぼ輸送のみに頼る現状であり、この流通は船舶に頼らざるを得ない。

 しかし、共和国では船舶の生産権利を持つ国は羅幻王国ただ一国のみである。 これは非常に由々しき事態であり、この打開策としてtera域共和国各藩国が賛同、ここに共和国環状線が製作されることとなった。

 

 そして、羅幻王国は同じく賛同し、船舶輸送拠点の旗手として、最も安価で効率的な貨物の陸上輸送手段である鉄道を導入。

 

 羅幻王国及びtera域共和国の更なる経済発展をもたらすべく、動き出したのである。

SS・共和国環状線製作計画スタート!

 羅幻王国は平和だった。

 月に数度、工房が爆発する事くらいは日常茶判事だし、ギャグやドタバタ劇に近い王国広報やギャグに笑いながら日々の生活を過ごして行く。

 

 ――平穏無事な日常。 悲喜こもごもあれども民が穏やかに暮らして行ける、幸せな世界。

 

 とても喜ばしい事だが、多忙な毎日を送っている羅幻王国の首脳陣達には、未だ程遠い世界だった。 すなわちそれは、羅幻王国の女王である私こと羅幻雅貴も含めてのことである。

 

「にゃ〜(本日1100には経団連との親睦会、1300からI=D工場にて視察、1500から公共事業会議、1700より各工厰との定例連絡会議、1900からは……)」

 

 朝食へと歩きながら、その横についている王付の猫士であるシェンマとイングリッドが、今日のスケジュールを告げて行く。

 ここ最近は忙しい。 難民対策の国内での公共事業が増えた事もあって、その為の会議に会議が重なっているのもあるし、その為の臨時予算を取る会議などもある。

 

「にゃぁ(まあ、国内の公共事業関連のお仕事が増えたのは、陛下の内政能力がそれだけ上がったからかと……)」

「判ってるわ。 それだけ私も少し認められた、と言う事でしょうね」

 

 王になった頃よりは大分仕事も増えたし、色々なことはあったが、国も安定している。 無能と自分で自分を罵るのも大分減った。 ひょっとすると、少しは王様に成れたのだろうか。

 

「じょおうさま〜! お手紙が来てるネゥよ〜」

 

 は、とその声に気がついて振り向く。 走ってきた技族のごまるさん―羅幻王国宰相、ルクスの妹分―のほんわりとした柔らかい笑顔に、どこか癒された。

 

「ありがとう〜! 誰からかな?」

「お手紙お手紙、誰からネゥ?」

 

 開けた先にあったのは――

 

/*/

 

「――で、共和国環状線を製作しようという話なんだけど」

「あらあら、朝からいきなりですわねえ」

 

 王宮の食堂――会議室よりはそちらの方が早いと、軍師――摂政、蓮田屋藤乃を呼びつけたのはその手紙を見せるためでもあった。

 

「良い考えだと思いますわ。 市場が停止している今、せめて流通を増やす事は重要な事でしょう」

「うん。 環状線ができたら流通と同時に経済も活発化するし、ただ養鶏場を作るだけよりも皆が喜ぶと思うんだよね」

 

 鶏出汁の粥を食べ終わってお茶を口に運ぶと、今日の朝食はパンらしい軍師が、優雅に紅茶のカップを持つ姿が見える。

 

「で、施設として、【観光案内みたいな感じでニワトリ博物館】を作ろうと思うんだ。 ほら、最近見つかったスーナーニワトリの気性の穏やかな種のお披露目もあるし」

「チコスナトリですわね。 スーナーニワトリよりは扱いやすくて乗りやすいと思いますわ」

 

 首を縦に振る。 スーナーニワトリとチコニワトリ、この二つを大きな目玉にすれば、羅幻王国の鶏好きが伝わるだろう。

 

「後は――お祭りしよう、って思うんだけど、こっちは予算が厳しいから、そう大規模なのはできないかな。 精々式典ができるくらいかも」

 

 スーナーニワトリよりも気性が穏やかな亜種、チコスナトリが見つかったのはスーナーニワトリが発見されてから暫く後の事だった。

 乗りやすく、気性もスーナーニワトリに比べれば荒くないチコスナトリ。

 以外に親密になりやすく、人を乗せてくれる事も多い。

 スーナーニワトリはなかなか気性が難しいが、それゆえに一度人間を認めれば厚い友誼を結べるものの、まだまだ難しい部類に入る。

 

「それでかまわないと思いますわ。 では、陛下、頑張って下さいね」

「そうなるよね〜。 いいだしっぺだもんなぁ。 まあ頑張るにゃ〜」

 

 机に突っ伏して、ああやっぱりと思う。

 羅幻王国とは――やったもん勝ちではあるが、やるのも責任を取るのも本人である。  それはたとえ王宮に住まう王であっても、国民であっても同じであった。

概要

 最も安価で効率的な貨物の陸上輸送手段である共和国環状線の駅を設置する事により、艦船を藩国間輸送以外の用途により多く使用することができるようになる。

 

 他、船舶を輸送として使用する場合も、聯合国のみならず共和国環状線によって繋がれた各国への輸送経路として使用できるため、羅幻王国の船舶によって輸送された発掘資源、さらには各西国が算出した燃料、NACを経由した食料の行き来が活発化する事が見込まれる。

 

 その結果として、羅幻王国だけでなく、共和国全体の経済的発展を目指す。

羅幻鉄道における輸送戦略

 海上輸送との複合として、【輸送】をメインとする。

 

 主に、これから発掘されるであろう資源の海上輸送後の、各藩国への輸送がメインの用途となるが、他の資材を運ぶ可能性も勿論大きい。

 

 海と砂の民として遥か昔から海上、砂上交易を営んできた羅幻王国のアドバンテージは非常に大きく、その技量は輸送を通じて周辺国へと普及するであろう。

 

 これをもって羅幻王国の信頼と国内雇用、さらに国民が楽しめる場所を増やす。

 

 将来的には共和国全土に渡る路線増加や、現状見込まれている発着本数の増大などが想定されている。

 これに対しては、プラットフォーム増築や貨物線の独立計画のみならず、船舶輸送との無駄のない連携を取るための【プロジェクトS&T(See&Train)】を始めとする各種の発案が行なわれ、検討が始まっている。

 

 そして、鉄道として出せる最高速度への飽くなき追求などが、上げられる。

車両開発

 鉄道といえば、勿論車両の存在が欠かせない。

 ここでは、羅幻王国にて開発された以下の車両を掲載する。

 なお、各車両共通としてレール幅や架線については、共和国標準規格(akiharu国規格?)の準拠している。

猫列車にゃーにゃー号(N/n系)

http://hastur.sakura.ne.jp/RitualMagic/n-ressha.gif

 

 まるっこい愛らしい顔面にペインティングされた猫の顔で親しまれる列車であり、快適性をメインとする列車として開発された。

 なお、主な開発者はごまるんの愛称で知られる、技族のごまる女史。

 

 下記のリオンライナーと比べると比較的なだらかな流線型フロントマスクを持ち、まさしく猫の顔をイメージしたような、横に細長い形を持つ。

 低速域では空気ブレーキ、高速域では電力回生ブレーキを使用する。

 さらに、交流電力を出力する電力変換装置として可変電圧可変周波数制御(通称VVVF)を使用しているなど、各種に特徴のある機種である。

 

 他、発光ダイオードやLEDなどを使用してコストを下げたのみならず、車両にも全筐体にサンドスティールに対熱処理を施したものを使用している。

 

 しかし、スピードよりも内装の快適さを求められており、複合ばね構造の椅子に低反発の背もたれが採用されている。 なお、こちらはリオンライナーも普通車では同仕様である。

 さらに、空気バネによる強制車体傾斜機構を搭載しているが、こちらはスピードよりも走行中の震動を吸収する事を主な目的としており、大きな揺れが少ない構造となっている。

 他、窓は大きめに取られ、車窓を存分に楽しむ事ができるなど、旅の楽しみと鉄道の快適性を存分に感じる事ができる車両となっている。

 

 このにゃーにゃー号の一番の特徴は付随車のバリエーションにある。

 2階建車両や小さなビュッフェを持つ付随車、中には食堂車を持つ車両もある。    なお、ビュッフェでも食堂車でも、ごまる女史の大好物であるうどんが必ず置かれているとのこと。

 この他キノウツン藩国からの協力を元に運営されている食堂車が接続される場合がある。

 

 種別を示す色は猫耳のピンク。

 羅幻王国の客車としては一番最初に開発された車両であるためか、最も数が多く、親しまれている車両である。

弾丸列車リオンライナー(Bt系)

 輸送戦略において上げられた最高速度への飽くなき追求の結晶、それこそが弾丸列車リオンライナー(Bullet Train/Rion Liner)である。

 

 I=D技術を転用した内部格納コクピットを使用したことにより、ノーズを長くしただけではなく、【ライオンノーズ】と呼ばれるなだらかな曲線が気圧波形状のピークを分けることで最大値を抑え、騒音の抑制して空気抵抗を抑える事に成功した。

 さらに全筐体にサンドスティールに対熱処理を施したものを使用し、更なる軽量化及び強化を可能としている。

 

 空気バネによる強制車体傾斜機構を搭載し、スピードを極力殺さずに曲線を曲がる事を可能としたのみではなく、連結面間を伸縮性のゴム素材を使用した全周幌を搭載。

 これにより空気抵抗を減らし、スピードアップを計るのみならずコストダウンに成功している。

 ブレーキは電力回生ブレーキが使用されるなど、それまで海洋国家であった羅幻王国においてあまり脚光を浴びていなかった技術と、スティガンテ級軽空母の艦載機として試作されていた航空機から流用された航空技術がふんだんに使用されている。

 

 この車両にはタマハガネにも使用されている組み込み式ハンガーを流用して開発されたI=Dを搭載、完全な状態で輸送できる特別付随車を持つ。

 これを利用した戦地への急速輸送編成などが運用上として考えられているが、もちろん、通常運用法はあくまでも貨客車両としての使用である。

 

 ここまでの能力が詰め込まれたものの、車両数は極僅かであり、にゃんにゃん号と比べ、運行している数も少ない。

 理由としては、羅幻鉄道のフラッグシップモデルにして次期客車開発のテストベットとして開発されたものである、ということが上げられる。

 

 なお、外見として窓は小さめであり、赤マントを背に纏い、小さな王冠を被った雌の獅子がノーズにペインティングされている以外は砂漠の色であるサンドカラーにて彩られる。

 

 技術立国たる羅幻王国の鉄人達の夢、否、浪漫をそれこそたっぷりと詰め込んだ機体である。

 なお、種別を示す色は、羅幻王のトレードマークである赤のマントにちなみ、赤。

高速貨物列車【ハイライナー】(hl系)

 最高速度150km/hで運転できる貨車で組成された貨物列車。

 その速度からハイライナーと呼ばれる、羅幻王国で最も数が多い列車である。

 その有蓋貨車と、無蓋貨車、タンク貨車、ホッパ貨車などに大きく分けられるが、羅幻王国で一番数が多いのはコンテナ車である。

 
  • 有蓋貨車

 羅幻王国では海洋輸送に多く使われるコンテナを運ぶ列車が主流となっているため、有蓋車での貨物輸送は紙輸送のみと通常輸送の場合はその役割は僅かである。

 しかし、緊急時の戦時即応用として、最低限の数を揃えてはいる。

 
  • 無蓋貨車

 無蓋とは勿論天井が無いものことであるが、コンテナ車も台枠上に固定して運ぶため、これに当たる。

 

 他、砂利、木材などの雨に濡れてもかまわない無蓋車から、300トン程度を積載する大物車まで、用途によって多くのバリエーションを持つ。

 羅幻鉄道で最も多く配備された機種であり、主力とする海運輸送との連携が計られている。

 

 羅幻王国で最も使用されるのはコンテナ車である。

 背面高が低く取られており、ブレーキには各車に電磁弁を持つ応荷重装置付電磁自動空気ブレーキ(CFS)を使用している貨車が多く、ツイストロック式コンテナ用緊締装置を使用。

 なお、応荷重ブレーキ装置は空圧式など、こちらにも様々な技術が使用されている。

 

 他、羅幻王国産出の燃料輸送用のタンク車も開発されている。

 こちらは、積荷である液体・粉粒状物質は包装や梱包をせず、直接タンク内に注入して運搬(バラ積み・バルキー輸送)される。

 

 結果、タンク体を頑丈に作って強度を持たせて枕梁(台車取り付け部)の中間部を省略し、枕梁と端梁とタンク体を強固に連結する構造、通称【フレームレス構造】を取り入れる事に成功。

 他、車両限界に抵触しないよう手すり高さを低くしたアルミ合金製の昇降ハシゴ・タンク上部の踏み板を設置したり等、随所に手が入れられている。

 羅幻王国のタンク車の色は燃料生産地であるハーミットクラブの色に沿ってつや消しのメタルブラックとなる。

 

 このように、貨車一つ一つを取っても、様々な技術が使用されているのである。

駅の構造

 地上部分は平屋建ての白を基調とした、こじんまりとした鉄筋製の建物である。

 その一階では土産物店や駅弁屋が軒を連ねている。

 さらに、羅幻コーチンや米など、羅幻王国の特産品を購入できる直販所などが存在し、農家の直売などであり、それ以外にもショッピングモールや駅への入り口となっている。

 爆撃対策として、上は壊れてもいいようにとの配慮であるが、駅を使用しない地元民でも気軽に立ち寄れるようにと利便性を考えた結果、このようになったのである。

 併設施設である【ニワトリ博物館】との連結通路はここと、地下二階に存在している。

 
  • 地下一階〜二階

 地下一階から二階にかけてはパサージュが広がっている。

 服装に色彩が太陽光を受けてプリズムに輝くケープや、暗い場所で輝く特殊な加工を施された宝石や、虹色にきらめく絨毯など、羅幻王国でしか手に入らないアイテム類や工具、機材などの直売、または発売元との交渉カウンターが設けられていたりと、商談の場としても利用されている。

 
  • 地下三階

 地下三階が、羅幻鉄道中央ステーション駅である。

 上下に2つのプラットホームを持ち、にゃんにゃん号の発着から、リオンライナーによる緊急兵員輸送までを担うものの、主に旅客を乗せるための駅である。

 軌間については共和国の旅客車両共通となっているが、坑道内部は広めに取られている。

 これは先々の路線の拡大を視野に入れたものである。

 実は、地下一階〜二階が爆撃の被害に会ったとしてもその能力を喪う事のないように二階との間に装甲がいくつも施されており、有事には地下三階〜地下五階までを緊急のシェルターとして機能するように設計されている。

 なお、地下三階では駅弁を中心とした軽食が、キヨスク形式で売られており、車内での食 事を楽しめるようになっている。

 
  • 地下四階

 地下四階が中央流通センター兼倉庫となっている。

 鉄道によって流通してきた物資を国内に効率的に振り分け、国内の輸出物を集積、輸出するための中央センターとなっている。

 地上とは大型エレベーターで繋がっているだけではなく、地下空洞を利用した道路を使用して地上に出る事も可能であり、非常時には重い扉で遮蔽することが可能である。

 なお、鉄道及び駅施設の集中管理システムもこの地下四階に存在している。

 
  • 地下四階最深部

 猫列車にゃんにゃん号、弾丸列車リオンライナー、各種貨車の開発などを手掛けた羅幻王国の第八工廠が設置されている。

 なお、この第八工厰は地下四階の奥に設置され、地下空洞でも一際大きい空洞に装甲板やサンドスティール、ソルティキャットなどを利用して耐震強化工事がなされている。

 これによって整備の手間を省いただけではなく、I=Dが数機設置されており、緊急兵員輸送の為の設備などが備えられている。

 

羅幻王国の車窓

http://hastur.sakura.ne.jp/RitualMagic/NEKOexpress.gif

 写真は羅幻王国の海沿い列車を撮影したものである。

 写真では普通に地上を走っているように見えますが、実際は非常に透明なチューブの中を走っています。

 何故なら、この線路は他国の列車も走るので砂塵対策が完全でない列車が走ることを考慮しているためです。

 また、チューブの中を走るため、路線の一部は海中を走っています。

 

 なお、季節によって変わる砂漠や海の風景、時に輝くように光を放つ地下空洞、魚の群れを楽しむことが出来る、観光的にも乗っていて飽きないように線路は敷かれています。

 もちろん、安全面でも多くの配慮が成されており、消防用設備や脱出路を設けた定点設備などが設置されているなど、場所によって様々な対処がされております。

駅弁の開発

 羅幻王国では駅弁が公募され、【第一回あなたが創る駅弁大会!】が催された。

 これは年に一度行われる事になり、料理自慢の子供達から一流シェフまでもが同じ土台で腕を競う事となったのである。

 最終審査には、国民公募で選ばれた10名から15名による特別審査員が審査して大賞が決定される。

 第一次応募では、約400人が参加応募があったとのこと。

http://hastur.sakura.ne.jp/RitualMagic/ekibento.gif

 なお、上記画像は【第一回あなたが創る羅幻の駅弁大会】にて、ごまる女史が試作中の駅弁である。 この後、完成形が提出されたとのこと。

SS・駅弁を食す。

 ――羅幻王国駅8番線、8番線に猫列車にゃーにゃー号が入車致します。白線の内側にお下がりください。

本日は猫列車にゃーにゃー号をご利用頂き誠にありがとうございます。この列車は12両編成で1号車から――

 

 鍋の国駅を出発した列車は船舶技術の国と呼ばれる羅幻王国を目指した。

まだ、開通したばかりの駅のためホームは混んでいる。お釣りで手間取っていたら乗り遅れてしまうだろう。

 

 そう、開通した共和国環状線において、旅の友といえばやはり駅弁であろう。

この駅弁羅幻王国駅で最も販売量が多い駅弁はその物ズバリ『ラゲンコーチン弁当』であろう。

 

――どなたさまも停車時間はわずかですのでホームでのご購入は十分ご注意下さい――

 

 おっと、言っている傍からアナウンスに助けられる。滞りなくお茶も購入して席に着く。 前座席の背を開いてテーブルにする。テーブルの窪みはお茶を置く場所であるが、鍋の国の駅弁の小鍋の大きさに合わせてあるという。大なべ用にはフックが付けられている周到さである。

 さて、期待と共に封を開けるこの一瞬こそが醍醐味であることは衆目の一致する所だろう。

 

『ラゲンコーチン弁当』(7にゃんにゃん)

・羅幻コーチンの照り焼き柚子風味

・羅幻コーチンのソボロご飯

・錦糸玉子

・インゲンの含め煮

・椎茸の旨煮

・木の葉南瓜

・穴子八幡

・ごまるうどん

・ごぼうめし:共和国食品食味コンクール金賞受賞米『ぽんでらいおん』

 

 内容は羅幻コーチン照り焼きが数切れが乗った上に鶏そぼろ&錦糸玉子&インゲンの煮物がまぶされたごぼうめし、と言った構成のオーソドックスな鶏駅弁に添えられたうどんが目を引く。

 だが、こんなに沢山のおかずだと逆に困ってしまう。

 

 ――さて、何から食べようか。

 まずは、羅幻コーチンの照り焼きだ。うはっ! 照焼きにされたもも肉は適度に脂がのって、昔ながらの地鶏ならではのしっかりとした歯応えがある。滋味溢れる旨味に柚子が効かせてあって何て上品な味だろう。

 

 ソボロなんかワザと粗い挽肉を味醂醤油でほど良く煮てあって鶏肉の味を良く引き出してるし、それが甘いご飯とふくよかな匂いと旨みが口の中に広がるんだ。これに錦糸玉子が入ると止まらない。インゲン、これは色鮮やかだ。品が良い薄味で出汁の味とシャリシャリした食感が味わい深くしてくれる。

 

 おっと、このまま食べてるとご飯だけ無くなってしまう。いかんいかん。

次は沿岸で取れたアナゴだ。うん、ちょっと甘辛いがご飯と合って隙が無い。1つ1つ手が込んでいるなぁ……。

そして、天然椎茸の旨煮。コレは絶妙。味が馴染んでて噛むほどに旨みが増す。干した物を戻したように濃厚だ。

 

 さて締めは、うどんに取り掛かるとしよう。これに乗せられている浅葱となるとがニクイ。

 

 沿岸の羅幻王国にはカツブシの原料となるカツオが豊富で、また先に挙げた椎茸のような菌茸栽培技術にも秀でている。

そう、つまりは命の出汁だ。そして出汁のパックにはさらに小さな袋のような物が付けられている。何とコレは王国の技術者が開発した出汁を暖める簡易温暖器なのだそうだ。温暖な国なのにカイロの要領を用いるとは恐れ入った!

 

 駅構内で立ち食いうどんを食べる余裕がなかった事が心残りだったのが果たされた気分である。

 うむ。コシがあって素晴らしい喉越しだ。

 

 美味かった。満足していると隣席のご老人が裏技を教えてくれた。 なんと、うどんは添えられている生醤油で平らげ、ソボロご飯に出汁を掛けて食べるのだそうだ!

さらに熱い出汁によって、照り焼きが乗せられたソボロご飯はまるで『ひつまぶし』のようになると言う。

小さな醤油パックの使い道がわからなかったが得心がいった。

 

 この他にも幾つかの駅弁があるが、簡単なところでは鶏肉とご飯を醤油で炊き込んだ握り飯『ラゲンメシ』(4にゃんにゃん)

先に挙げたコシと喉越しが楽しい『ごまるうどん』を持ち運びが出来るようにされた『ごまるうどん弁当』(5にゃんにゃん)

 ローストした羅幻コーチンと特製のゴマとナッツのソースが嬉しい『羅幻コーチンと新鮮野菜のサンドイッチ』(3にゃんにゃん)

クセのある風味が病みつきになるデザート感覚の『ヤギのチーズと蜂蜜のサンドイッチ』(2にゃんにゃん)

そして紅茶の気づかいだ。(1にゃんにゃん)

それぞれが素晴らしい一品だった――

 

 ――おっ! リンクゲートだ。隣の建設中の路線は現在準藩国である隣国、世界忍者国へ続くルートなのだそうだ。

果てしなく続くレールのリズムに列車の旅を満喫する。

 そして、実はもう一つ買っておいた『ラゲンコーチン弁当』を『ひつまぶし』にしながら次の国へ渡るとしよう――。

SS・駅&路線決定?

 羅幻王国の兵力といえば、海軍と陸軍に大きく分かれる。

 特に、羅幻王国は陸軍兵力と言えば【工兵】である。

 さて、工兵、特に建築工兵には『一般的な道路・橋・ダムなどインフラストラクチャー建設・維持』という重要な任務があり、その能力を駆使して今回行われたのは線路開通の為のコース選択であった。

 

「天領側共和国の砲撃に対応するよう、地中に埋める事が必要では? 羅幻王国は特に地中に空洞がありますし……」

「いや、それじゃあ楽しいという方向にはならんのでは? それに砂対策もあるし、透明チューブを設置して、それを一部海の中にも……」

 

 吏族や工兵、宮廷建築士達の意見が次々と出され、検討されていくのをぼーっと見る。 昨日、殆ど寝ていないで昼寝もできずに夜まで通しているからだろう。

 

「第二工厰が開発中の超強化プラスティクス及び、ソルティキャットの強度なら確かに可能ではありますが、消防用設備や脱出路を設けた定点が必要ですね」

「可能性があるのなら、まずは海中調査が必要ですね。 検討案件に廻しましょう」

 

 うつらうつらと首が落ちる。 そこに、膝で寝ていたマヘスが軽く前足で太腿を引っ掻いたのにはっと顔を上げて首を振った。 いけないいけない、今は会議中だ。

 

「まあ、検討の余地ありとして、中央駅はやはり港に一番近い……」

「そうなると羅幻港のみではなく、王都海上地区全体の再開発が必要では? 港に近く、交易路にも近いこの位置ではどうでしょう? 併設施設であるニワトリ博物館の建設も……」

 

 眠気に耐えきれず、沈没する。 そのまま机に落ちた、その指先が指し示した先は――

 

「おお! 確かにここなら良い感じですな! ……あれ、王様?」

 

 その瞬間、太腿に爪が突き刺さったようだ。 流石に突然の痛みに目が覚めた。 怪我には慣れているが、突然に来たものはやっぱりきつい。 見れば血が浮いている。

 

「いったぁあい! 何するのよマヘス!」

 

 立ち上がると身を翻して床に着地して、素知らぬ顔で左脇のソファに丸くなる。 本人(?)は知らぬ存ぜぬを突き通すらしい。

 

「陛下、お疲れですか?」

「ごめん、昨日から全然寝てなくて……あ、会議続けてー」

 

 軽くかむりと手を振って、又椅子につく。 大分これで目が覚めた。 この後の会議も大丈夫だろう。

 

「いえ、後はまとめておいて、裁可を戴けば良いでしょう。 場所は陛下が指し示した場所でいいのでは?」

「そうですね、もう大分時間も過ぎましたし。 陛下もどうぞ御休み下さい。 丁度いい頃合い、休む事も大事な事ですよ」

 

 苦笑して全員が首を振る。 彼らも少し無理をしていたらしい。 気付けなかった事に軽く頭を下げて、会議の解散を告げる。

 

「ごめんね、皆。 気付けなくて」

「いえいえ、一番大変なのは王様ですから。 王猫様も気にしていらっしゃったようですし、どんまいですよ」

 

 苦笑したルクスの顔にもう一度謝って、自室へ下がれば、そのままばったりとベッドに倒れ込む。 ――徹夜は仮眠無しでは特に厳しい。

 

「皆、喜んでくれるといいなあ……」

 

 ふにゃ、と相好を崩して、笑うとそのまま意識を手放す。  夢の中では、電車や駅、ニワトリ博物館で皆が楽しんでいる姿が浮かんでいた。

 
ちなみにその後、マヘスのごはんからおかかを抜いたのは、ささやかな報復であったりする。

鉄道開通とその効果

 羅幻王国でそれまで脚光を浴びていなかった技術や、船舶において開発に特化した為に日の目を浴びてこなかった技術が開花した事により、それまで鬱屈した一部の技術者達の発奮を招いたのが、一番の効果であろう。

 

 他、駅などの建築のためにも、工兵以外にも大きな雇用が発生し、建築後にも管理のための人材が雇用された。

 

 それ以外にもニワトリ博物館やショッピングモールやフードコート、駅構内や新しい工厰の落成、各企業窓口への人材雇用他、新技術の開発競争による様々な技術者など、様々な分野での就職口が発生するなど、経済的効果っは非常に大きい。

 

 さらに、サンドスティールやソルティキャットなどの新技術の大量使用による技術の波及、新しい羅幻王国の方向性などが示された事も大きい。 

 

 ほか、羅幻王国では開通によって各地域の再開発や改築を含む、様々な計画が持ち上がっており、駅を中心とした開発が行われる予定である。

観光案内所『ニワトリ博物館』

http://hastur.sakura.ne.jp/RitualMagic/douzou.jpg

 羅幻王国の特産品といえば、羅幻コーチンであり、その博物館が創られる事はさして珍しい事でもなかった。

 

 地上一階、地下二階の建物に成っており、駅と繋がっている地下二階は羅幻コーチンを中心とした特産品を使用した料理やその文化についての展示、さらにその料理を味わう事ができる簡単なフードコート兼特設会場となっており、時には環状線で繋がった各国の料理とその文化の展示や販売も行っている。

 

 もちろん、ニワトリ博物館ともくれば、羅幻コーチンの大元になった鶏である南方鶏の経歴やスーナーニワトリや、その亜種である気性の大人しいチコニワトリの経歴なども展示されているものの、ここでの一番の目玉は地上一階にて勤務する、鉄道警備を兼ねる巡査達と観光案内所である。

 

 巡査と言っても只の巡査ではない。

 彼らはスーナーニワトリとチコスナトリに乗った巡査達なのである。

 

 瞬発力は下手なバイクよりも早く、その皮膚は恐ろしく堅い。 さらに地下をも潜って移動する事ができるスーナーニワトリとチコニワトリ達。

 だが、大族長グレイ氏とスーナーニワトリのタクローの関係や様々な研究から、一度彼らとの間に友好を築けばその友誼を厚く護る事が、知られるようになったのである。

 その友誼を持つ者達のみが、彼らに騎乗を許され、国家より特別巡査として抜擢される。

 

 それゆえ、数は未だ少ないのだが、今回博物館が会館するにあたり、駅の警備も兼ねて初配備となったのである。

 大きいモノでは2mを越す凶暴なスーナーニワトリを乗りこなす実力と強さと熱い心を持った隊長と副隊長、チコスナトリに乗った巡査達などが、警察を示す蒼い装飾品を施された己が僚友たる騎鳥に乗って、駅周辺や鉄道の警備に従事しているのだ。

 

 なお、スーナーニワトリは凶暴過ぎるということで禁止されてはいるが、チコスナトリの隊員は、暇なときには写真撮影や騎乗体験に応じてくれる事もある。

 
 

 このニワトリ博物館は彼らの詰め所としての役割も持っているのだが、このニワトリ博物館のもう一つの目玉が、同じく地上一階にある【チコスナトリ乗り場兼観光案内】である。

 

 2mクラスのチコスナトリが引く、チコスナトリ用に改造されたキャラバン馬車が、ゆったりと路面を走りながら観光名所を巡る姿は、羅幻王国国内外からも一度は乗ってみたいものとの声を受けている。

 暇なときには巨体を日陰に隠して、のんびりと寛いだり、時にはホースから水を浴びさせてもらっていたりと、ユーモラスな姿も人気の一つだろう。

 

 なお、こちらの観光案内所で好みの宿をチョイスした場合、普通より安く、チコスナトリに送迎してもらう事も可能とあって、駅を出た後はこのニワトリ博物館を訪れる人が多い。

SS・開設記念式典前

 共和国環状線の開発が開始された羅幻王国

 最近、新入国民も増えた中、多忙をきわめるは藩王、羅幻雅貴である。

 その下へある国民がやって来た。

 

 兄猫mk2:

「藩王さま、軍師さまからの書類を預かってきましたが……こちらに置いておいてよろしいでしょうか?」

 

 見事な営業スマイルでにこやかに挨拶する兄猫mk2。

 件の最近入ってきた新入国民の1人である。

 

 羅幻雅貴:

「うん……その辺に置いておいて。」

 

 作業中の書類から目を離さずに返事する。

 あ〜やっぱり藩王ともなると大変なんだなぁ……と思った兄猫mk2。

 新入国民だろうとそばに近づける、気さくな性格の藩王。

 そんな彼女だからこそ、遠慮なしに語りかけられるかな〜? とこの男は思った。

 

 兄猫mk2:

「あ、お忙しいところ申し訳ないんデスが……ちょっとお聞きしたい事がぁ。」

 

 羅幻雅貴:

「ん。なに?」

 

 兄猫mk2:

「うぃ。 え〜っと、記念式典を行うと言う事デスが……やっぱりいろんな所からお客さんを呼ぶんデスか?」

 

 国家事業としてなのだから、国賓とか呼ぶと国同士の連帯とか良い事あるんじゃないデスかねぇ? との事である。

 

 兄猫mk2:

「有益になりますように、と言う事で招待状とかも送ってみたらどうでしょう〜?」

 

 羅幻雅貴:

「うん、良いね。招待状」

 

 兄猫mk2:

「まぁ国にとっての大事な人へ〜って感じで」

 

 羅幻雅貴:

「……大事な人……」

 

 彼女の脳内にある男性の姿が浮かぶ。

 黒にして黒、バロと呼ばれる偉丈夫の姿が。

 

 ボフッ!!

 

 突如、顔を真っ赤にする羅幻雅貴。

 

 兄猫mk2:

「ん?どうかしましたか、藩王さま」

 

 羅幻雅貴:

「い、いえ……べべ、別に」

 

 兄猫mk2:

「ふむ……まぁ記念に残るような素敵な式典にしないとデスねぇ。」

 

 テーマとかもあると良いデスかねぇ? LOVE&PEACEとかどうでしょねぇと呟きながら彼が藩王室から退出する。

 

 羅幻雅貴:

「招待状……かぁ」

 

 書類作業していた手が止まる。

 意識すると仕事に身が入らなくなる。

 

 羅幻雅貴:

「来て……くれるかなぁ?」

 

 そう言えば、長いあいだ会っていない。

 

 羅幻雅貴:

「招待状、招待状…あぅぅぅぅううううっ」

 

顔を真っ赤に悶々とする羅幻王国の藩王。

なんやかんや言っても、彼女も乙女なのである。

 

〜その後〜

 

凄い形相で机に向かう羅幻王国藩王。

 

 羅幻雅貴:

「で、出来たっ!!」

 

目の前には一心不乱に書いた招待状。

宛て先は……黒にして黒、バロ。

 

/////

 

 バロ様

 

 この度、羅幻王国に共和国共通列車が通る事になりました。

 お時間に余裕がございましたら、列車を見にいらっしゃいませんか?

 できましたらその後、個人的にお話ができると嬉しいです。

 

 羅幻王国の羅幻コーチンの料理とお酒を用意して、おまちしております。

 

 羅幻雅貴

 

/////

 

読み返してまた顔を真っ赤にする。

 

 羅幻雅貴:

「あ、あぅぅぅぅうううっ」

 

 机に突っ伏して妙な悲鳴をあげる羅幻雅貴。

 目を瞑れば、瞼の裏に浮かぶバロの姿。

 今、どこにいるんだろう? 会いたいよぅ……。

 とか思って思わず涙ぐむ。

 

 ボーン!ボーン!ボーン!

 

その時、昼の3時を告げる時計が鳴る。

 

 羅幻雅貴:

「こ、個人的に今度会いに行くもんっ!仕事は仕事だにゃっ!」

 

  決意を新たに書類作業を再開する。

 結局、バロへ招待状を出すのは諦めた彼女。
 

  乙女と言うものは悩み多きものと言うが……まぁ良い。

 彼女の未来に幸多かれ!と願うばかりである。

SS・開通記念式典

/////

 

『共に和して自由なる旗の下に』

 共通の国是を掲げる自由なる猫の国、にゃんにゃん共和国。

 この度、複数の藩国により合同で行われた事業がある。

 

『共和国環状線の開設』

 

 輸送問題を解決するための”道”である輸送路、そこを歩むための”足”である線路、鉄道網の敷設事業である。

 

 今日はその完成を祝した開通記念式典である。

 

/////

 

 共和国を巡る環状線の開発によって、ここ羅幻王国に駅が建設された。

 記念式典の会場である駅のホームには、入りきらないほどの人、人、人の山。

 藩国全土から集まった人の数からして国民の期待の高さもわかると言うものである。

  一部人口密度が凄いことになってそうだが……今のところ目立った混乱や事故なども起こっていない。

  増員された警備員、警官の必死の活躍が陰ながら支えているのだろう。

 

 そんな駅ホームの一角が歓声を集めている。

 羅幻王国藩王の羅幻雅貴。

 国をあげてのこの事業に積極的にGOサインを出した彼女が参列しているのである。

 彼女は記念式典に参列することを公言、多忙な中をぬってその約束を守ったのである。

 トレードマークでもある鮮やかな深紅のマント。それを留める獅子のブローチが黄金の輝きを放つ。

 最上位の公務でのみ着用する穢れなき純白の礼服を着た彼女は、国民に向かい優雅に手を振っている。

 

 イベント進行役のお姉さん:

「さぁ、それでは『羅幻鉄道』開通のテープカットです!」

 

 ホームに設置された紅白の長いリボン。

 その前に歩み寄る駅長、そして藩王さま。

 今までかかっていた音楽が止み、人々のざわめきだけが一帯を支配する。

 プアーッ、プアッ、プアッ、プアーッ♪

 楽団のラッパの音が鳴り響いた。

 ダララララララララララ………

 続いてドラムロールが鳴り響く。

 楽団の前に立った指揮者が手を大きく振り上げた。

 しばらくの溜めの後、振り下ろし合図を送る。 ドラムロールが……止んだ。

 

 チョキッ!

 

 盛大にフラッシュがたかれ、歴史的一瞬がカメラに収められる。

 紅白のリボンが切られ、駅長と藩王によって切ったリボンが高く掲げ上げられた。

 

 イベント進行役のお姉さん:

「おめでとうございま〜〜〜す!!」

 

 その声と共に誰からともなく盛大な拍手が巻き起こる。

 鳴り止まない拍手の中、満面の笑顔の藩王。

 その誇らしげな姿は国内全域にテレビ放送される事となった。

 

 /////

 

 蓮田屋藤乃: 「? ……いかがしました?」

 

 羅幻雅貴:

「うん。この環状線が完成で輸送が楽になるわね。

 もちろん、タマハガネの海運輸送も大事だけど輸送路は多いほうが良いし」

 

 彼女は船を使わなくても良いのと環状線なので、各所で売り買いもできるのでは、などと考えていた。

 小さな身体に獅子の心を持つ彼女は、これからの未来に対する期待に胸膨らませているといった感じだ。

 まぁ、心の中では

 

 羅幻雅貴:

「(やったにゃー! これで燃料売れるにゃー!

 外貨稼いだりできれば、資金もがっぽりで国内にどんどん廻せるにゃー!)」

 

 と身も蓋もない事を考えていたりするのだが…。

 

 蓮田屋藤乃:

「ふふっ……まぁ良いでしょう。 今日ぐらいは大目に見てあげます」

 

 ニッコリ笑ってウインクする摂政。

 今日は開通記念でいろんなイベントが企画されている。

 ここに来る時、駅前の広場にはいろいろな土産物屋が軒を並べてお客を呼び込んでいたの が見えた。

 この日限定の食べ物を出したお店、白熱した熱気感じるゲーム大会、入場券を利用した福引所……

 また、式典の途中にも聞こえた楽団によるライブ、旅の大道芸の一団まで来てるらしい。

 まるでちょっとしたお祭り状態である。

 

 さっきからうずうずと落ち着かないのは、ちゃ〜んと摂政にはバレていたようだ。

 

 本日より運行するは共和国を繋ぐ陸の掛け橋

 それが運ぶは物資の輸送のみならず

 ガイドブック片手に旅をする者もいるだろう…

 夢を叶えるため国を越える者もいるだろう…

 新たな世界に新たな出会い…

 窓から見えるは見知った世界の違う姿。

 

 鉄道には…ロマンが一杯つまっている。

 

 イベント進行役のお姉さん:

「さぁ、お待たせいたしました。お時間がやって参りました。

 記念すべき羅幻鉄道 第1号 発車のお時間が!」

 

  駅員の誘導で抽選で当たった幸運な国民が電車に乗り込む。

 窓から手を振る子供、仲良く手を繋いだカップル、内装に感嘆の声をあげる老夫婦。

 

 イベント進行役のお姉さん:

「記念すべき第1号へのご乗車、ありがとうございま〜す。

 発車のベルを押されますのは羅幻王国藩王、羅幻雅貴陛下で〜す」

 

 促されて発車のベルの前に来た羅幻雅貴。思わず『くすりっ』と素で笑ってしまう。

 発車のベルはファンシーなデザインのライオン型のボタン。

 その鼻の部分を 『ぷにっ』 と押す。

 

 がぁぁぁおおおおおお……

 

 駅ホームに鳴り響くライオンの雄たけびのような発車ベル。

 いろいろな想いを乗せて、『共和国環状線 羅幻鉄道』出発進行っ!!である。

スタッフロール

ページ編集&設定文&SS担当:羅幻雅貴

イラスト担当:ごまる

ニワトリ博物館CG担当:かちゅーしゃ

SS・駅弁を食す担当及びクロスチェック、編集チェック担当:蓮田屋藤乃

SS・開通記念式典の前&SS・開通記念式典担当:兄猫mk2

クロスチェック、編集チェック担当:四方無畏


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Last-modified: 2017-06-19 (月) 21:10:16 (182d)