L:観光地 = {
t:名称 = 観光地(施設)
t:要点 = 観光地
t:周辺環境 = おみやげ物屋,ガイド
t:評価 = なし
t:特殊 = {
*観光地の施設カテゴリ = 国家施設として扱う。
*観光地の位置づけ = 生産施設として扱う。
*観光地の特殊 = 毎ターン生産フェイズに資金が+15億される。
}
t:→次のアイドレス = お祭り(イベント),郊外ファームタイプの遊園地(施設),大観光地(施設)
}
アイドレスクエスト(I=DressQUEST)はにゃんにゃん共和国:羅幻王国生まれの、ファンタジーRPGの世界を実体験できるアクションとトレーディングカードゲームを融合された塔状の【観光地】アトラクションである。
01309002現在、ニューシナリオには羅幻王国にあるテーマパークのみにしかないが、以後ライセンス販売により他国にもライセンス許諾され、共和国を中心に展開される事になっている。
オープン当日はクエストのキャラクターなどが大勢参加したセレモニーが開催され、沢山の人々が足を運んだ。
プレイヤーはアイドレスというキャラクターとなり、アイドレスクエストの世界をトレーディングカードで表された武器と魔法を使いながら冒険していく。
各種アイテム等のカードを収納し赤外線を発するCOMPと呼ばれる篭手型のハンドヘルドコンピューター端末・ホログラム発生装置を貸与され、
シナリオと言われるホログラフで作られた迷路内に散らばるクリーチャーを撃破し、宝箱などのアイテムを操作する事により冒険者の雰囲気を味わうことが出来る。
なお、6人までのチーム(パーティーと呼ばれる)で進める事が出来るが、1人で進める事も出来る。(もちろんクリア難易度は上がる)
アイドレスクエストの世界に入るためには、エントリールームでアイドレスネーム・誕生日・国民番号などの必要事項を書き込み、ゲーム料金を支払いトレーニングルームへと進む。
トレーニングルームではゲームマスターないし通称GMと呼ばれる【ガイド】によるゲームの概要説明と遊び方などが教えられる。そこでCOMPを渡され、いよいよアイドレスクエストの世界へと旅立つ事になる。
ゲーム構成は幾つかのシナリオに分かれており、どれからやっても構わないが、それぞれに難易度やプレイヤースタイルに応じた属性が存在する為、最初はシナリオ1(I=DressQUEST #1 - Proving Grounds of the MadScientist? (狂科学者の試練場))から始める事が多い。
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◆COMPの機能について
・60枚までの武器魔法アイテム・カードの収納。
・装備選択した武器や防具やアイテムをホールドする為の7つのハンドポイント。
・装備選択した武器や防具やアイテムをプレイヤーの周囲へ服の様にホログラフ表示する機能。
・ライフポイント(以下HP)・マジックポイント(以下MP)・資金(以下ゴールドもしくはG)などと言ったプレイヤーの状態をステータス表示機能。
基本のCOMPは白・青・黒・赤・緑の5色あり、腕部に『デッキケース』と呼ばれる『カード入れ』を付けている。これはゲーム内容には特に関係がない。
『デッキケース』は、初期デザイン以外に10数種類の『デッキケース』が販売されている。その他オリジナルの『デッキケース』を自作するプレイヤーも多く出現しており、COMPのフィールドも広がっていきそうだ。販売されている『デッキケース』は『ギルド』と呼ばれる特定のチームを表すデザインとなっており、プレイヤーは自分の選択した『ギルド』になりきるために『デッキケース』を選択する事が多い。
●ビーコンが搭載されており、盗難防止と共にプレイヤーの迷子対策など安全面も考慮されている。
・HPがゼロになると外装ホログラムが解除され、死亡したと一目にわかるようになっている。
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◆カードの機能について
・トレーディングカードゲームの要素が盛り込まれており、購入資金額(非売品カードが数多く存在する)・クエストの難度・出現確率に応じたレアリティが存在する。
・低レアリティのカードはゲーム内のショップで購入する事が出来る。
・ゲーム中に出現するクリーチャーの撃破(出現確率ランダム)や、クエスト内のイベントやクリアによって入手する事が出来る。
・他のプレイヤーとトレードする事が出来る。
・シナリオ内外で特定のカードがイベント配布(ファーストフードの景品など)される事が有る。
・メディアミックス展開され、TVアニメ『クエストファイターズ』の放映や、雑誌コミック展開だけでなく、カード単体でもカードゲームとして遊ぶ事が出来る。
・武器や防具・アイテムを表し、一回のゲームでは消費型・非消費型合わせても、60枚までしか持ち込む事が出来ない。
・武器や防具等の非消費型カードは7枚までしか同時装備出来ない。
・装備選択した武器や防具やアイテムに応じた姿をCOMPを通してプレイヤー周囲にホログラフされる。
●カードには10桁の固有IDが内部登録されており、トレードにおける履歴が残る為、盗難やRTM防止なども対応考慮されている。
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◆クラス(職業)について
全てのプレイヤーは『初心者(Novice)』から始まり、幾つかのシナリオに存在するクエストにより『戦士(fighter)』『魔術師(mage)』『僧侶(priest)』『盗賊(thief)』の4タイプに転職(クラスチェンジ)する事が出来る。
なお、特殊なアイテムを使用しなくては別タイプのクラスに転職する事は出来ない。
また、特定のシナリオに存在するスペシャルクエストで、上位職に転職(クラスチェンジ)する事が出来るが、未だ所持する絶対数が少ないと言われる。
・初心者(Novice) :最初期職。服と槌しか使う事が出来ない。すぐに転職するべきでは有るが、このまま成長させると上級職に転職する事が出来るとの噂が有る。
・戦士(fighter) :剣弓盾鎧を使う事が出来る直接戦闘職。チームで行動する場合は前衛で壁役となる。ゲーム初心者でも扱いやすいクラス。
・魔術使い(mage) :杖と魔術を使う事が出来る間接支援職。チームで行動する場合は後衛で砲役となる。防御力が低い為、扱いにくい玄人向けだが人気は高いクラス。
・僧侶(priest) :杖槌盾鎧と法力を使う事が出来る多目的職。チームで行動する場合は前衛で攻撃と回復兼役となる。1人プレイでも扱えるバランスの取れたクラス。
・盗賊(thief) :剣弓を使う事が出来る特殊支援職。チームで行動する場合は前衛で回避か後衛支援役と状況に応じて変わる。渋い役割の比較的人気の低いクラス。
●装備可能表
初心者(Novice) : 槌 服 盾
戦士(fighter) :剣 槌弓 鎧盾
魔術使い(mage) : 杖 服
僧侶(priest) : 杖槌 服鎧盾
盗賊(thief) :剣 弓服
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◆アイテムについて
・消費型アイテムと、非消費型(装備する事が出来たり、イベントクリアするために必要だったりする)アイテムが有る。
・消費型アイテムは、回復薬や状態治療薬、1回限りの攻撃・防御アイテムなどである。
・武器カードは剣杖槌弓の4系統に分かれる。使用可能クラスは上記装備可能表の通り。
・剣:射程・攻撃力・クリティカル率が高く、使い勝手が良い。
・杖:攻撃力が最も低いが、魔術と法力をマウントして使用するのは杖のみである。魔術と法力は発動前にチャージ(初動時間)が掛かる。
・槌:射程が最も短いが、使用可能クラスが最も多い。
・弓:射程が最も長いが、直接振り回して攻撃する事が出来ず、射撃後にディレイ(遅延時間)が掛かる。
・防具カードは服鎧盾の3系統に分かれる。使用可能クラスは上記装備可能表の通り。
・魔術と法力カードは杖と共に装備すると、それぞれ一定量のMPを消費して攻撃や回復など特殊な効果を表す事が出来る。魔術使い専用魔術と僧侶専用法力と共用魔術が有る。
・イベントクリアするために必要なカードや、プレイヤーに特殊能力を持たせる事が出来るカードなどが有る。
・トレーディングカードゲームの要素が盛り込まれており、購入資金額(非売品カードが数多く存在する)・クエストの難度・出現確率に応じたレアリティが存在する。
・低レアリティのカードはゲーム内のショップで購入する事が出来る。
・そのゲーム要素のため、シナリオ内外でもトレードや謎説きの情報交換など、やりこみ要素が多数盛り込まれており、若い男女や親子連れなどリピーターが多い。
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◆シナリオについて
ゲーム本編はシナリオという幾つかのシナリオに大別され、それらは互いに関係してくる。
クエストはクリアするために必要なアイテムカードを手に入れる試練の事で、場内に散らばるいくつかのアイテムをシナリオ内に存在するヒントを元に探し出しだし、シナリオに住むキャラクターの元に持っていく事や、特定のクリーチャーを撃破する事で手に入れられる。
ヒントはそのアイテムのある状況を表してるものが大半であり、例えばダンジョンであれば「暗きところ」「勇気を要する場」といった言い回しで暗示している。
各シナリオは固有制限時間下によるタイムアタック制であり、タイムアウトと同時にHPの自動減少が発動されるため、時間内ないしHPがゼロになって死亡するまでにシナリオ中の各フロアに設けられた脱出口(イジェクトドア)からエントリールームへ直通する必要がある。
パーティー全員死亡の際は早急に脱出口(イジェクトドア)からエントリールームへ退出する事を求められるが、仮に迷子ないし居座りによって退出しない場合はシステム側の人員(通称ゲームマスターないしGMと呼ばれる)に誘導される事になり、悪質な場合はエントリーアカウントの停止処分を下される場合がある。
パーティーの人数はエントリー時には(人員管理の必要性もあり)6人までだが、ゲーム途中で他パーティーとの合流も可能である。(つまり、レアケースではあるが全員石化等で死亡以外の行動不能状態になっても、他パーティーから救助してもらえる可能性もあるため、即時の全滅ゲームオーバーにはならない)
人数が少ない場合の難易度上昇は純粋にクラス(職業)の不均衡により対応戦力の低下が主であり、本来であれば多人数である程パーティーの対応戦力は上昇する。
しかしながら、クリーチャーの出現率はプレイ人数に比例して上昇し、8人以上であれば格段に出現率が上昇してプレイに支障が出る程であり、10人以上の固まりになれば通路がクリーチャーで埋るほどになり実質上のクリア不可能状態となる。
(なお、死亡者もプレイ人数としてカウントされるため、速やかな蘇生や脱出がプレイ要求される)
現在、シナリオは下記1から3のシナリオが存在し、シナリオ4が製作中である。
●I=DressQUEST #1 - Proving Grounds of the MadScientist? (狂科学者の試練場)
・最初のシナリオ。狂科学者に盗まれたアミュレット(護符)を引きこもった迷宮研究室内から奪取するのが目的である。
・基本的に一本道シナリオであり、ゲーム初心者はクラスチェンジするのが最初の目的となり、シナリオクリアが中堅レベルへの目標となる。
・某藩国狂科学者が出演しているとの情報が有る。
●I=DressQUEST #2 - Legacy of Republic (リパブリックの遺産)
・天変地異の原因を究明するため、伝説の鳳凰が居ると呼ばれる塔へ神秘の宝珠を探索するシナリオである。
・クラス別に能力制限領域があり、パーティーのクラスに偏りが有ると非常に難易度が高い。
・実はレアアイテムの出現度が最も高い。
●I=DressQUEST #3 - Knight of Corundum (コランダムの騎士)
・海の彼方へ出発するためのシナリオ。2部構成で、最初は5つのパーツで構成された船の部品を収集するのが目的である。
・実はシナリオ2よりも難易度が(比較的)簡単であるが、シナリオラストボスの難易度が異常に高い。
・そのため、シナリオ2の前にシナリオ3を進めて、カードと経験値を貯めるのが今現在の流行である。
・シナリオ1・2・3に点在するレアカードを集めると上位職にクラスチェンジ出来ると言われている。
●I=DressQUEST #4 - The Return of Doctor (ドクターの逆襲)
・現在製作中のシナリオ。詳細は未だ謎に包まれているが、シナリオ1の続編とも言われている。
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◆各種ショップについて
●エントリールーム(通称:セーブデパート)
プレイヤーキャラクターの新規作成や削除、名前の変更、クラスチェンジ条件を満たした場合の転職を行う。
並びにCOMPの貸与、デッキケースや関連グッズの販売や宣伝を行う実質的な【おみやげ物屋】となっている。
エントリールームの真ん中に太った巨大ニワトリ『でぶコーチン』が座っており、プレイヤーが持ちきれない60枚目以降のカードを一定期間保管してくれる。
●金ピカ王の酒場
エントリールームで作成したキャラクターから、実際に冒険に参加するメンバーを召集してパーティーを編成する。
前もって仲間内でパーティー編成をする場合も多いが、現地で見ず知らずだったプレイヤーと意気投合して組むケースも増え始めている。
ファンタジー風の食事や飲み物を出しており、外からも出入り出来る場所である為、非プレイヤーの人間でも活用する事が出来る。
(もちろん支払いは、にゃんにゃん現金であるが、カード化されたメニューも存在する)
エール風ジュースやマンガ肉・海賊鍋といったメニューと、中世独特の雰囲気の為人気が高い。
COMPのホログラフ適応範囲内であり、プレイヤーはキャラクターの鎧兜・冒険服、非プレイヤーは一般の服装である為、一種の呼び込み宣伝媒体ともなっている。
なお、酒場という名前に反してアルコール類は夕方以降、年齢確認された成人のみに供される。
●強欲巫女の神殿
脇が開いた改造巫女服をまとった少女によって、資金と引き換えに死亡(および灰化)したキャラクターの蘇生や、ステータス異常(麻痺、石化など)の治療、呪われた装備品の解除を行われる。
キャラクターのレベルが高いほど、治療にかかる値段(寄付金)が高い。蘇生は失敗の可能性があるが、失敗した場合でも返金はされない。
資金が不足した状態で治療しようとすると「不信心者」と言われて追い出される。
そのため『巫女へのお布施』『ツンデレ』と称されるが、一部罵られたいダメなプレイヤーが自力で回復せずに通ったり、意図的に資金不足のまま通う困ったプレイヤーが存在する。
●ぼったくる商店
武器や防具等の装備品、治療薬やアイテムの売買を行うが、現金でも購入する事が出来る。
冒険中に入手した、正体不明の戦利品カードの鑑定を有料で行う。
プレイヤーが売ったアイテムが店頭に並ぶため、妙に品揃えが充実して行き、極稀にレアアイテムが並んでいる時が有る。
アイテムの鑑定は売価と同額であり、売ったアイテムは売価の2倍の価格で店頭に並ぶ。そのためコアなファンの中には「裏マーケット。略して裏マ」と呼んでいる者もいる。
●スパムメニューの宿
冒険によって減少したHPやMPを回復する。
ファンタジー風の宿泊施設を兼ねており、外からも出入り出来る場所である為、非プレイヤーの人間でも活用する事が出来る。
(もちろん本当に宿泊する場合の支払いのみは、にゃんにゃん現金であるが、カード化された宿泊チケットも存在する)
なお、現金でHPMPの回復は出来ない(当たり前だ)
・馬小屋(本当に小屋にわら草が敷き詰めて有るだけ)無料:MP回復のみ
・簡易寝台(寝台列車の寝床程度)
・エコノミー(ネットカフェの個室程度)
・スイート(ビジネスホテルの一室レベル)
・ロイヤル(ごく普通なホテルの一室)
の5種類あり、値段と回復効率が異なる。
食事も料金(もちろん現金)を払えば、出してくれるが、何故かメニューは妙なジュースとスパムだけである。
●一部メニュー抜粋
・サス○
・ネー○ン
・メッ○ール
・ミス○レード
・ホッ○ネーポン
・クラシックスパムサンド(Spam Classic)オリジナルの風味。
・チーズスパムサンド(Spam with Cheese)
・スパイシースパムサンド(Spam Hot & Spicy)タバスコ味。
・ベーコンレタススパムサンド(Spam with Bacon)
・うす塩ライトスパムサンド(Spam Less Sodium)オリジナルよりも33%塩分が控えめ。
・スクランブルエッグとスパム
・卵とソーセージとスパム
・スパムとスパム
・スパムとスパムとスパムと……(執拗に繰り返し)……とスパム
明らかに何もかも狂っているメニューだが、何故か極一部にカルト的な人気を誇っており、他国からの来客も含めた常連が絶えない。
噂では、本来海軍で「昨日もスパム、今日もスパム、明日もスパム、来週になってもまだスパム……」等とぼやいた兵士への救済策として藩国が安く買い貯めたとも言われているが定かでは無い。
なお、某藩国大族長が何気に通っている。
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◆代表的なクリーチャーについて
一定の出現率においてシナリオ中に出現するホログラフの怪物。プレイヤーの武器や魔法で一定値あるクリーチャーHPをゼロにすると消滅する。基本的にプレイヤーが接触するとダメージとしてHPが減少する。
またダメージを受けた際、固有のクリーチャーは乱数にて、猛毒・麻痺・暗闇・沈黙・混乱・石化など様々なステータス異常を引き起こす。
・ゴブリン
身長1m体重24kg、初期のザコキャラ。一つ目でいびつな人型をしている。飛び道具は持たず、一体一体はそう強くないが軽快な運動性能と数を頼りに攻撃してくる。数が多い。一般的なゴブリンと似ても似つかぬ姿をしているが、このゲーム内では仕様である。
・不条理の亡霊
シナリオ1の第一層のある地点に固定出現する。攻撃力が低いので低レベルキャラクターでも経験値をそこそこもらえるので、何度もフルボッコにされる微笑ましい情景が名物となっている。
・クリーピングダイス
真鍮製のサイコロの一群。顔を目掛けて飛んでくる為、当たると痛い。
・バグベアプラント
巨大な口と無数の触手と眼を持つ醜悪な姿をした食人植物。そのブレスを浴びた者は、身体に猛毒・麻痺・暗闇・沈黙・混乱・石化など様々なステータス異常を同時累積して引き起こし、油断していると遭遇→無力化→全滅確定という凶悪なクリーチャーである。
なぜか幼な目な少女を標的にしないというバグが発見された為、以前は『出会ったら即逃げ』クリーチャーの代表格とも言われていたが、微妙極まりない攻略法が確立された。
・クァール
巨大な黒豹型クリーチャーで、耳の代わりに巻きひげの様な触角が生えている。人間の手と同様細かい作業をする事が出来、攻撃範囲が広い。
攻撃及び、口から発する破壊光線に、相手を麻痺あるいは一撃で戦闘不能に陥らせる範囲即死効果があるため、一時期のバグベアプラントと並び『出会ったら即逃げ』クリーチャーの代表格である。
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◆観光地運用面
●料金体系・関連商品
ゲームアトラクションそのものに置ける収益は、子供でもおこずかい程度で済む低価格設定とした回転率もあり、管理維持費を多少上回る程度である。
しかしながらカード&デッキやアクセサリー、ゲームの攻略書籍や情報と言った関連商品売上、メディアミックス展開における収益は世界規模に波及し、その周辺テナントと他国への各種ライセンス供与により技術特許レベルで確保されている。
なお、金ピカ王の酒場とスパムメニューの宿における、食事・宿泊施設の相場は一般的であり来客収率も一定下を確保し、カードそのものもトレーディングカードゲームとして薄利多売の収益を重ね、外部カードゲームショップの勃興など玩具流通の一体系を築いている。
●安全対策・雇用
COMPに備わったビーコンや、エントリーシートの記述のデータ照合、周辺施設の保安警備防火防災体制など、管理体制は万全であり、
実際にエントリールームと各ショップには行政から派遣された警備員がゲームマスターとして24時間体制で配備されており、これらはプレイヤーにも周知されている(プレイヤー達には通称GMと呼ばれて親しまれているらしい)
また、節度あるゲームを楽しむ為にも、不正にカードを取引したり会場の迷惑になるなどと言った、いわゆる大人気ない『非紳士的行為』を行ったプレイヤーには『アカウント停止ないし、剥奪処分』を下す権限がゲームマスターに与えられており、全てのプレイヤーには周囲の『非紳士的行為』を最寄のゲームマスターに報告する義務がある。
雇用面においても、プレイヤーを相手にするラインオフィサー(インストラクター・ショップ店員・宣伝コンパニオン・清掃要員・誘導要員など)、裏方の技術者に徹するテクノオフィサー(管理保安要員・システム管理者・ゲーム開発者など)の2系統が確保され、おおよそ考えられる限りの対応がなされている。
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◆軍師たちの戦略思考
「運営戦略要点は主に3つですわ」
「……1つはわかります。単純な立地条件に拘る事無く、メディアミックス展開や関連商品販売、独自システムの特許収益、ゲームコンテンツの他地域へのライセンス契約から来る網目の様な多重収益をもって、初期投資の回収と情勢変化から来る急激な収益変化の防止策ですね?」
「ええ、箱物一つが止まれば全面不況というのは避けたいですね。最悪、当国が停止してもコンテンツは生き続けるでしょう」
「――トレーディング要素や、パーティー戦術、謎解き要素から鑑みて、プレイヤーたちの相互コミュニケーションや玩具流通系からの情報発信コミュニティの勃興、でしょうか?」
「ええ、ユーザーがある意味独自で自発行動を行ってくれるというのはコンテンツとして強力ですわ。あともう一つ」
「……最後の要点、それは剣や魔法という故郷とは別系統の風物を、知識として認識してもらいたいからですわ。多種多様な国家人種習慣風俗があるこのニューワールドで、私たちは機械整備工学から海運と流通を司る貿易国家としてのスタンスを求められています」
「なるほど、例え今は本物ではなくても、知識として親しんで置け、ですか」
「無知は誤解に、偏見に、嫌悪に、最後は差別となって人を害するでしょう。
今後、様々な国や世界を渡るに当たって、いちいち知らない事に驚愕していては商人としてだけではなく、一社会人としていまいちですから。あらゆる存在を許容出来るある種の鈍さと賢さを、若い内から娯楽を通して身に付けて頂きますわ」
「どのような物であろうとも、それは最初からそういう物として笑って尊重しろ、ですか」
「面白いでしょう?」
「楽しいですなw」
〜企画開発室での一コマ〜
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