L:造船所 = {
t:名称 = 造船所(施設)
t:要点 = 造船所造船中の船
t:周辺環境 = 作業者,トーチ
t:評価 = なし
t:特殊 = {
*毎ターン生産フェイズに大型I=D(この時は人機数を5倍で数える),艦船を任意の組み合わせで400人機分生産される。この時、資源が−25万tされる。
*生産しないかわりにそのターンでの整備フェイズで、整備対象の艦船を200人機分まで整備したものとして処理することが出来る。
t:→次のアイドレス = 修理ドック(施設),貿易船の開発(イベント),モニター艦の開発(イベント),兵員輸送船の開発(イベント)
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空母に戦艦に駆逐艦に魚雷艦。フェリーにクルーザー、タンカー、コンテナにマグロ漁船にゴンドラ。それからそれから潜水艦に潜水艇。果ては宇宙艦にいたるまで。
舟、船、艦、艇・・・・・・。
「フネ」と名がつけば大体の物は造る。
元々造船業は、臨海国である羅幻王国に於いて盛んに行われているもので、我が国の民の意識としては、造船に用いるその技術力はにゃんにゃん共和国内で随一の物であると自負している。
また古来から海に親しみ海と共に生存してきた民の経験と、国是である技術力とが相乗し、読潮技術を始めとするノウハウには定評があり、海軍、商船問わず大きな長所となっている。
貿易港に隣接した、商工業地域を少し離れた一帯の地上、地下および海底には大きなものでは10万トンを超えるような艦船を建造可能な、それ以外にも多種多様の注文に対応できるような汎用性を持った造船所が設置されており、あらゆる用途の船が造られている。その中から生まれる国内での企業間競争によって、めざましい技術力、素材開発能力が培われるのだ。
そしてつい先日、国によって建築された新型の造船所は、冒頭にあるように、どのような船でも造るという名目を持ち、特に海軍力としては大型戦艦、潜水艇等の開発に力が注ぎ込まれている。その一方で、宇宙戦力確保の目標として宇宙艦の製作を掲げている。
そこでは、日々技術者達のデータ蓄積、ノウハウの作成等が行われ、そう遠くない未来に於いて、その目標が為される事が見込まれている。
しかしながらその鉄火場で消費されるエネルギーは膨大な量であり、常に経済の懸案事項であるがこれらの問題も王国の技術力に根ざした合理性を以て解決している。
燦々と降り注ぐ太陽を利用しての太陽光発電、潮位の変化を利用しての潮位差発電、河川を利用した水力発電、風力発電をはじめ、洋上採掘や砂漠の採掘によって新たに得られた石油、天然ガス、メタンハイドレードなどを効率的にエネルギーに変換して利用している。
環境が厳しい羅幻王国においては、豊富に埋蔵量があるとはいえ、限りある資源を最大限活用して、最も効率のよい生産体制を維持することも重要であり、これら日々のたゆまぬ努力により、王国の海防力、海洋資源生産能力も支えられている
※
現在の傾向としては、戦時という状況下にあることもあって、軍事方面への積極的研究アプローチが行われている。だが、軍事以外の方面での造船業に対する姿勢も平時と何ら変わることはなく、むしろ軍事部門との技術的な競争意識を触発する結果となっている。それは、通常の艦船においては速力と安定性、あるいは旋回性能の向上において特に成果が現れ、軍艦においては、その戦闘能力と防御性能として結晶した。戦時下の現在では、それら双方の垣根を取り払った形での相互協力により、新たな形での成果が現れようとしている。
技術大国としての面目躍如として、他の国が想像もし得ない、あっと驚くようなギミックが搭載された艦船も多数存在しており、技師達の執念にも近い情熱が、造る物全てに余すところなく注ぎ込まれている。
それもひとえに、『技の民』とも呼ばれる我が国民達の、非常に高いレベルの技術力とプロ意識によるところが大きい。
また、国民の持つ職人気質とお祭り気質が作用して、時として非常にクオリティが高く、実用的でありながらも、『カオス』としか表現出来ない物が出来上がる事もしばしば見受けられる。
そういう場合、技師達は苦笑いしながら「こういうのも悪くない」等と言い合うのであった。ちなみにこういう部分には、若き羅幻王が掲げた『カオス・パンキッシュ・闇鍋』というモットーが、彼ら、彼女らの根底に息づいているのが見て取れる。
時に子供のように目を輝かせながら、時に厳しい職人の顔つきで喧々囂々と意見を交わす技師達の姿は、見る者全てに、今後の造船業の躍進を納得させる光景である。
(撮影:かちゅーしゃ様・ぱんくす様 解説:シノブ様・源様・蒼凪 羅須侘様・ルクス様)