三面図
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(撮影:蒼凪 羅須侘様・ごまる様)
軽空母(艦船)
スティガンデ級軽航空母艦
開発コード:オロシガネ
全長:230m
全幅:31m(平均)
基準排水量:22,954t
満載排水量:34,564t
主機:ターボエレクトリック方式4基4軸 175,000仏馬力
推進器:ウォータージェット推進
最大速力:31ノット
航続距離:18ノット:13,900海里(25,400km)
船殻構造:二重船殻
搭載機数:艦載機12機、もしくはピケ/サイドカー50機
スティガンデ級軽航空母艦(以下、軽空母と略す)はにゃんにゃん王国における一大造船国家となった羅幻王国の次世代型戦闘艦として開発された空母である。
羅幻王国では先立って、換装することによってその機能を臨機応変に使い分けることの出来る兵員輸送艦タマハガネ級及び戦闘艦アマダンタイト級を開発、建造した。その結果にゃんにゃん共和国の軍事展開及び物資輸送において多大な貢献をもたらしているが、一般汎用艦からの流用設計であるタマハガネ級、アマダンタイト級では基本構造や耐久性の問題などからその性能限界が早くから指摘されていた。これは、羅幻王国において初めて軍事的に利用される艦船が製作されたことによる艦船設計ノウハウの不足と、ベースとなる汎用艦の基本設計に依存した状態で、いわゆる「羅幻らしさ」を詰め込みすぎたことによるバランスの悪さが露呈した形となったためである。
開発にあたり、重要視されたのは以下の点である。
・開発期間短縮のため、タマハガネ型兵員輸送船の設計資産を流用できるものであること。
・タマハガネ級で問題視された、輸送量、速力、航続力の向上。
・敵対勢力に極力発見されないための、ステルス性、静粛性の向上。
・運用必要人数の削減、各種作業のオートメーション、省力化。
“多目的すぎて逆に使いづらい”“使用するたびに赤字”などと陰口を叩かれたタマハガネ級の不評点を徹底的に見直し、設計資産は流用しながらも新機軸の技術を盛り込むあたりが技術立国・羅幻らしいところである。
§艦船形状§
最もタマハガネ級と違う部分はその大きさ、船体の形状である。 船体のサイズは艦載機の着艦できる距離と着艦機構の設置範囲から逆算され、タマハガネ級から比べても全長で50m以上、全幅でも最大の部分で10m近い拡張がなされた。
これにより艦載機の運用を図ると共に輸送量の増大を達成している。
船体はタマハガネと同様な直線的ラインで構成されているものの、通常の艦船とは違い吃水線付近が一番断面積が大きく、上にいけばいくほどすぼまっていく形状になっている。
これは水平線方向からのレーダー等に対するステルス性向上のためで、タマハガネ級に搭載されていた特殊金属装甲板の技術を応用発展させたものである。 艦橋も船体と同様にアンテナすら外面に出さない、のっぺりとした形状だが新型のフェイズドアレイ・レーダーを始めとする最新の情報収集、通信機器を装備しており、情報戦能力はタマハガネ級を上回っている。
さらに潜水艦のような二重船殻とすることによって重量を増大させることなく防御力を増し、さらに外殻と内殻の間に出来たスペースを利用して燃料積載量が増えたため航続距離もタマハガネ級に比べて飛躍的に増大している。
また、船首はタマハガネ級に存在した前部ハッチが廃止され、通常の艦船のように球状艦首(バルバス・バウ)をもつ形状に改められている。
これは後述するウォータージェット推進と共に、速力の向上に大いに貢献している。
前部ハッチが廃止されたことにより、ピケやサイドカー、タマハガネ級にも搭載されていたホバー型上陸艇は艦載機と同じエレベーター部から上陸に向かうことになる。
また、艦橋から船尾にかけての舷側をエレベーターハッチと同様の機構を用いて甲板の代わりとすることが出来る。
これはあくまで着艦には使えない、艦載機待機所程度のものだが全幅を広げずに作業スペースを確保することに成功している。
エレベーター部分(拡大)
エレベータ兼上陸部隊搬出ハッチの様子
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(撮影:蓮田屋藤乃)
§武装§
スティガンデ級軽空母はその速力と艦載能力という性質上、最前線へと突出していく艦である。
そのため、空母ではあるが自らを守る武装は最低限備えている。
二重船殻の外殻と内殻の間にはVLS(垂直ミサイル発射システム)、タマハガネ級にも搭載されていた多目的CIWSが格納されている。
VLSにはシルバーアロー対空ミサイル、レッドホース対艦、対地兼用ミサイルを備え、ハリネズミ、とまではいかないまでもそれなりの攻撃力を持っている。
§機動性・操作§
タマハガネ級兵員輸送艦は強襲揚陸の場合も考慮し、簡易的なホバーを用いての上陸作戦も行えるように設計されていたが、スティガンデ級は基準排水量で2万tを超える大型艦であるため、上陸は不可能である。
艦載機という強力な武器があり、ピケのように海上からの発進も可能なユニットがある以上わざわざ危険を犯してまで接岸する必要はないだろう、というのが開発陣の共通した見解であった。
しかし、かなり深度の浅い海にも出撃する可能性は否定しきれず、スクリュー方式では行動に支障が出る可能性もあった。
そこで採用されたのが、ウォータージェット推進方式である。
ウォータージェット噴出口
ウォータージェット噴出口の脇にベクタードノズル(推力偏向ノズル)が見てとれる。
(撮影:蓮田屋藤乃)
ターボエレクトリックで発電した電力を用いてポンプジェットを動かし、船底から海水を取り込み高圧で後方へ噴射させて航行するのである。
噴出孔には舵の変わりとなるベクタードノズルを備えており、噴射量の調節と兼ね合わせて大型艦とは思えない機敏な機動、30ノットを超える高速走行が可能である。
これだけの新機軸を導入しながらも、タマハガネ級での運用実績を分析し、各部に徹底的なオートメーション化、省力化を推し進めた結果、運用に必要な人員数はタマハガネ級の半分程度に収めたのは羅幻技術陣の技術力の高さを示すものであろう。
§艦載機§
羅幻王国は技術国家ではあるものの、ここまで航空機を作り上げた経験が少なく、艦載機開発は難航している。
当初は他国の実用機を艦載仕様に改装し運用することになるであろう。
しかし、過去にも多くの困難を乗り越えて幾多の新兵器、新機軸を開発した羅幻技術陣は、やがて自国艦載機をもその独創的なセンスによって創り上げることであろう。
鋭意開発中の艦載機。
(撮影:ぱんくす様)
軽空母(乗り物)
一般性能要求(要点)
軽空母はタマハガネを大型化する形で作られた装備で第二次小笠原戦を想定して開発された。航空機を12機運用するほか、兵員輸送艦としてピケ/サイドカーを50機運用することも出来る。
名称:スティガンデ級軽航空母艦
名称:・軽空母(艦船)
評価:・装甲3325.26(評価20)
特殊:
*軽空母は艦船として扱う。
*1ターンに1航路の往復移動が出来る。この航路は変更できない。
*200人機の輸送力を持つ。航空機の運用が出来る。
*輸送した航空機にコストなしでオプションを与えられる。
*1ターンにつき燃料5万tと資源5万tを使用する。
*1ターンにつき3名のパイロット、5名のコパイロット、3人のオペレータを必要とする。
*兵員30人分として数える。
→次のアイドレス:・大型空母(艦船)・宇宙空母(艦船)
§追記§
「なんで開発コードが『おろしがね(仮)』なんですか?」
「敵をすりおろすように、掃滅するからです♪」
「がたがたぶるぶる」
(設定:源様)