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*王立図書館1F [#d59db14f]
イベントなどで提出するSS等の文章類を掲示しております。
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**「イベント05 冒険開始!(その1)」→サブイベント19 [...
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***リザルト [#zd0fcbd0]
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http://blog.tendice.jp/200701/article_21.html
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羅幻王国
資金変化(-2億=合計金額申告なし)
技による燃料変化 -0万トン=合計保有量申告なし
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○参加冒険:19:帰ってきたゲート探し
○茉乃瀬桔梗:5000:西国人+猫士+歩兵
○岩元 宗 :4000:西国人+猫士+歩兵
○冒険結果:大成功:得たお宝:お金2億:ユニークな結果:なし
コメント:ゲート探しが銀行強盗に?
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***サブイベント19 結果報告(SS) [#v41cde7a]
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羅幻王国文族、四条あやが記します。
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手のひらに乗るサイズの探知機をその建物に向けると、探知...
羅幻王国宮廷付第三特殊工房の技師が作り上げた一品である...
#br
「しかし」
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ぴーぴー煩い探知機を待機状態へと変更し腰のポーチに突っ...
#br
「ココ、どう見ても学校なんだよなー」
#br
岩元の眼前にはサッカー場ほどのグラウンドが広がっており...
人家からも離れた場所なので、周囲には光源になりうるものも...
しかし今回岩元が使用しているアイドレスは猫の要素も含ん...
つい、と顔を横手に向ければ、其処にはモニュメントじみた...
全部で17ほど存在する初等学校の、その一つであり、それだ...
どう考えても『ゲート』が存在するには役者が不足している...
尤も、『ゲート』は理論的にはありとあらゆる場所に存在し...
#br
「……なんだかなー」
#br
羅幻王国藩王、羅幻雅貴伯爵夫人に『ゲート』探しを命じら...
腕を組んで立ち尽くしたまま、はぁ、と岩元はため息をつく。
家族サービスに苦悩する父親のような雰囲気の岩元に、能天...
#br
「なにやってるんですかー。早く行きましょうよー」
#br
声の主は、岩元の数歩前、グランドの直ぐ手前に立つ一人の...
尤も、兵士とは言っても中身は茉乃瀬桔梗という、岩元と出...
岩元と同じ猫兵士のアイドレスを使用している茉乃瀬は、両...
……頭が痛い。岩元はこめかみを押さえた。
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「とりあえず銃を振るな。危ないだろうが」
「大丈夫ですよ。セーフティ掛かってますし」
「そういう問題じゃないだろうが。トリガーハッピーもいい加...
「む。酷いですね。誰がですか、誰が」
「ほほぅ? なら聞いておくが、そのライフル、どう見ても俺...
「やだなぁ、調達なんてしてませんよ。作っただけです」
「……訂正。オマエ、トリガーハッピーじゃなくてトリガーマッ...
「うわ酷い。そんなこと言うと貸してあげませんよこれ」
「誰が要るかそんなモン」
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言葉と一緒にため息を吐くが、だからといって何かが変わる...
むぅ、と不満げな茉乃瀬を意識の中から追いやって、岩元は...
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「さて」
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呟いて、岩元は茉乃瀬の隣に並んだ。
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「行くぞ。覚悟はいいか?」
「何を今更」
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にやりと笑った茉乃瀬の笑みは、何処か底が知れなかった。
岩元は似たような笑みを浮かべる。上等。胸の中でだけそう...
何かが、ぐにゃりと波打った。
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「――」
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一瞬、気が遠くなる。接続寸断。再接続。意識体障害観測――...
――そんな、走馬灯にすら似た夢を見て、意識が戻ったとき。
世界は、大きく歪んでいた。
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「――」
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驚きは、声にすらならない。
夜空と大地の割合が狂っている。直線ばかりで構成されてい...
と。
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「わきゃー!?」
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岩元より若干送れてアイドレスに再接続したらしい茉乃瀬が...
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「なに、なにコレー!? 敵ー!? 敵なのねー!? わきゃー!!」
「あ、馬鹿何して」
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やがる、と岩元がとっさに声を掛けるより早く。
茉乃瀬は無駄に洗練された動作で携行機関銃――或いはそんな...
ぱらら、と妙に乾いた軽い音が響き、銃口から発砲炎が断続...
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「うきょー!?」
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悲鳴なのか歓声なのか分からぬ奇声を上げ、茉乃瀬は更にト...
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「……うわぁ、馬鹿だコイツ……」
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唖然とする岩元の台詞を尻目に、射出された冗談みたいな種...
カラフルという、爆炎に対する形容詞としてはあまりに不釣...
再び、世界が歪んだ。
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1ピコ秒の意識断絶の後、岩元の意識は正常にアイドレスへ...
瞬間的に、岩元は銃を構えあたりを見回した。世界は歪みを...
問題があるとすれば、唯一つ。
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「……此処は」
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何処だ、という言葉を岩元は噛み殺した。
自分たちは屋外に――初等学校のグラウンドに居た筈である。...
一見して分かるのは、此処が室内であるということだけであ...
岩元は注意深く手近な棚へと歩み寄り、詳細を知ろうとして、
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「え」
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と、小さな声を上げた。ロッカーナンバーが記されたプレー...
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『にゃんにゃん銀行羅幻王国本店 第三貸金庫室』
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文字の後ろには、印鑑代わりかどうなのか、肉球のマークが...
岩元は身体の力が抜けるのを感じた。その場に座り込んでし...
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「……つまり」
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帰ったら頭痛薬でも飲もうかなー、とか思いながら、岩元は...
主に自分を納得させるために。
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「初等学校の『ゲート』が、ココに繋がってたってコトか?」
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それしかないだろう。『ゲート』のあった場所が場所なら、...
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「……ま、ほっとくのも問題か。泥棒さんなら大喜びで使うだろ...
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作動した『ゲート』が可逆式か否かまでは分からないが、そ...
そう言う意味では、調査は無駄ではなかったのだが。
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「とりあえず、これで任務終了、と」
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何事とも無く終わってよかった、と思いながら岩元は呟いて―...
恐る恐る、背後を振り向く。
自分が出現した場所の、直ぐ傍――数歩と離れていない所で、...
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「――うわ」
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すげぇ嫌な予感。
茉乃瀬は転移前、つまり歪んだ世界のグラウンドで銃を乱射...
うか、ニトログリセリンという単語を連想させた。
岩元はこめかみを伝った冷や汗を感じながら、思わず一歩後...
刺激せずに済んだか、と岩元はほっと一息をつき――かちゃん...
そして、その音は――やはり刺激だったらしい。
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「――っ!!」
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顔を上げた茉乃瀬は涙を浮かべた目で歯を食いしばると、唐...
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「何処っ!? ここ何処っ!? うきゃーっ!!!」
「お、落ち着け! いいから落ち着、うわぁっ!?」
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何故か茉乃瀬の機関銃から発射された小型ミサイルが直ぐ傍...
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「うきゃーっ!! わきゃーっ!!」
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奇声を上げながら茉乃瀬は銃を乱射する。色鮮やかなビーム...
最早呆然と成り行きを見るしかない岩元の耳に、びー、と高...
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<だ、第三貸金庫室に侵入者! 警備員は直ちに急行せよーっ!...
「わきゃぁ――っ!!」
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赤いビームがスピーカーを破壊した。
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「……」
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岩元は何も言わず立ち上がると、服についた埃と煤を叩いて...
そして、躊躇うことなく。
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「てりゃ」
「ぐえ」
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首筋に打ち込んだ手刀の一発で、茉乃瀬はぐたりとその場に...
岩元は疲れた顔で茉乃瀬の身体を担ぎ上げ、その足に茉乃瀬...
ぷらん、と揺れた銃身は、なぜだか岩元に申し訳無さそうに...
脇に見える扉の向こう側から、何かが駆け寄ってくるような...
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「仕方ない。逃げるか」
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きりきりと痛む胃を抑えながら岩元は呟き、いまや廃墟同然...
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#br
#br
なお、後日。
任務の報告に羅幻雅貴の下を訪れた岩元が、沈痛そうに事の...
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「にゃはは、おつかれさまー」
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とだけ答えたらしい。
その反応に、ひょっとしてコイツ全部分かってて俺らに調査...
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**「イベント05 冒険開始!(その2)」→サブイベント47 [...
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***リザルト [#ffbd7f00]
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http://blog.tendice.jp/200701/article_25.html
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羅幻王国
資金変化(-4億=合計金額7億)
技による燃料変化 -4万トン=合計保有ハ11万t
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○参加冒険:47:失われた探偵
○四方無畏:9000:西国人+吏族+整備士
○比月コウ:8300:西国人+猫士+歩兵
○シノブ :4500:西国人+パイロット+整備士
○ぱんくす:5000:西国人+パイロット+整備士
○冒険結果: 大成功 :得たお宝: E 29 燃料14万t:ユニ...
コメント:どうも日向は誰かに救出されたようです。
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***サブイベント47 結果報告(SS) [#i86d5e89]
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羅幻王国文族、四条あやが記します。
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晴れ渡った空、悠然と輝く太陽。穏やかに波打つ青い海。
羅幻王国沿岸30海里程の地点で、四方無畏らを筆頭とする一...
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「……なんも見当たらねー」
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多目的用小型船のブリッジ――と言うより、操縦席である。外...
その証拠に、
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「あはっ、また釣れたぁ!」
「こっちもだ」
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船のデッキでは、暇を持て余した比月コウとぱんくすが、何...
四方が目を向けると、デッキの上で大振りの鰯が二匹ばかり...
ううむ、と四方は唸った。
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「釣りをしに来たんじゃねーんだがなぁ」
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そもそも今回の目的は、海洋から発信されたと思しき救助信...
しかし、こうも何も無く、本当に釣りしかやることが無いと...
難しい顔をしてソナー画面を見つめる四方。その背中に、軽...
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「ま、仕方ないんじゃないですかね」
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声の主は、四方の後方――船の後部デッキにチェアを広げ、寝...
#BR
「報告のあった地点はこの辺りなんでしょう? そもそもこの...
「そりゃそうだがなぁ。いい加減手持ち無沙汰じゃないか?」
「別に。読書してますから」
「……ちなみになんだその本。小説か?」
「いえ、ポケット野鳥図鑑フルカラー版です。読みますか?」
「何が悲しゅうて海で野鳥の図鑑を読まにゃならんのだ……」
「いやそこはそれ、これで中々な雅なものが――」
#BR
言いかけて。
シノブは、弾かれたように身体を起こした。目を細め、海上...
#BR
「シノブ?」
「四方、ソナーに影は?」
#BR
緊張したようなシノブの声。四方は何かがあったと理解し、...
#BR
「代わりは無い。魚しか写らねぇ」
「――魚影を排除して、超高周波で七時方向に三回ピンを。シャ...
「分かった」
#BR
答えるのとほぼ同時、四方は指示された動作を組み込んだス...
三度のピン打ちの結果、一挙にクリアになった画面に写って...
#BR
「――ッ!! 未確認機影三! 距離500m!! なんだこのサイズは!...
#BR
あまりに小さな影ではあるが、見逃すには特徴的すぎる動き...
シノブが声を張り上げた。
#BR
「コウ! ぱんくす! 出番だぞ!!」
「りょーかいっ」
「……待ってました」
#BR
にやり、と笑みを浮かべて二人のパイロットは竿をデッキに...
#BR
「――準備完了。何時でも行けるよ」
「こちらもだ」
#BR
聞こえたのは肉声ではなく、ファルフェ内部に取り付けられ...
四方はファルフェを船から切り離すためのボタンを押そうと...
#BR
「……?」
#BR
僅かな違和感に、その指を止めた。
#BR
「どうしました?」
「……ちょっと見てくれ、シノブ」
#BR
ソナーの画面から目を離さず、四方はシノブに呼びかけた。
首を傾げたシノブは断ってソナー画面を覗き込み、おそらく...
#BR
「これは……」
「撤退している……のか?」
#BR
画面に映った三つの機影。先ほどまで船から500mほどの近距...
戦闘行動では無いのは確かだが――何故、こんなにあっさりと...
考えているうちに機影はますます遠ざかり――やがて、ソナー...
#BR
「どうします?」
「……見なかったことにするわけにも行かないだろう。コウ、ぱ...
「ヤー」
「了解」
#BR
四方は頷き、ランチング解除のボタンを押した。がくん、と...
ソナーには新たに2つの影が映し出された。言うまでも無く...
……こうしてみると、先ほどの機影がどれほど小さかったのか...
二つの機影はお互いに死角をカバーしあうように動きながら...
#BR
「聞こえる、ブリッジ? 私。なんだか……変なものがあるよ。...
「了解。……ああ、来た来た。これ……か?」
#BR
操縦席の脇にある小さな画面に映し出されたのは、暗い水底...
ライトが浮かび上がらせる形から想像するに、その本来の姿...
#BR
「船……それとも潜水艇か?」
「分かんないけど、どっちかだと思う。結構な広さに散逸して...
「引き揚げるのか?」
「その方がいいだろう。詳しく調べる必要がある……輸送船か?...
「……了解。いま本国に調査チームの派遣を要請する。暫くその...
「了解」
「ヤー」
#BR
通信を切った四方はそのまま本国の通信所に連絡を取り、至...
#BR
「――四方。アレ」
「ん?」
#BR
シノブの示す方向に視線を向ける四方。その先には、波間に...
#BR
「……何があったんでしょうね」
「さてな」
#BR
難しい顔をするシノブに、四方は軽く答えた。
#BR
「戦わずに撤退したってコトは、ここでの仕事は終わってたっ...
「それはそうですが」
「……ま、一ついえるのは、俺たちは遅かったってコトだろう。...
「――」
#BR
何かを考え込むシノブを残し、四方は操縦席を出てデッキに...
容赦ない日の光を存分に浴びながら、身体を伸ばす。
仰いだ頭上には、何処までも青い空が広がっていた。
#br
#hr
#br
**「イベント05 冒険開始!(その3)」→サブイベント2&28...
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***リザルト [#daf90821]
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http://blog.tendice.jp/200701/article_32.html
#BR
羅幻王国
○参加冒険:2:伝説のケーキ作り
○四条あや:2500:西国人+猫士+歩兵
○蒼凪 羅須侘:1000:西国人+猫士+歩兵
○冒険結果:成功:得たお宝:C11娯楽2万t:ユニークな結果...
コメント:鼠一杯のおいしそうなケーキです。中でちゅーちゅ...
#br
○参加冒険:28:男だけのソックスハント
○寛:1000:西国人+吏族+整備士
○絢人:1100:西国人+吏族+整備士
○冒険結果: 完全失敗:得たお宝:デスペナルティ(なし):...
コメント:風紀委員に捕まって改造されました。これから3日...
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***サブイベント2&28 結果報告(SS) [#h1a6ed33]
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サブイベント2:伝説のケーキ作りSS
羅幻王国文族・四条 あやと羅幻雅貴が共同で記します。
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#br
羅幻伯爵夫人は暇だった。
部下が優秀過ぎるんで、王様は暇過ぎるのだ。
この人、暇にすると大変な事をする。
何をするかと言うと、具体的に言えば脱走などとほざきつつ...
しかもけらけら笑いながら。
ここにかちゅーしゃ前摂政まで乗っかると、騒ぎが二乗にな...
……責任感という言葉は確かにあるはずなんだが、この人にと...
#BR
今日の羅幻国女王様は、暇だった。
ハンコを高速連打で押すべき書類もなく、程良く仕事も無い...
#BR
「……ひぃまあ〜!!!」
#BR
そう言って玉座で、じたばた暴れて叫ぶ姿に、女王の威厳な...
ま、それでも国は優秀な宰相達が居るからこそ、ちゃんと機...
#BR
「暇−暇ーひまぁあ!」
「暇暇言うんだったら何かしたらどうなのヨ、おうさま?」
#BR
五月蝿い女王に呆れたように言い、マニキュアを塗るかちゅ...
そんなかちゅーしゃにぶーたれながら口を開く。
#BR
「だって、暇なのは暇」
「あらそう……なら、アタシの好物調達してくれない?」
「えーと……ネズミケーキ?」
「そうヨ。スーナーネズミのケーキ。うふふふふふ」
#BR
不気味に笑うかちゅーしゃを睨みつけつつ、女王がにやりと...
まあ、それだけならまだいい。国民も部下も、きっと慣れて...
だがより恐ろしいのは、傍に居るかちゅーしゃ前摂政が『う...
にこにこと可愛らしい笑顔で傍らの人事帳を開く女王。とん...
#BR
「きーめたっ♪」
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#BR
#BR
……で、その数時間後。
偉大なる女王様の笑顔という名の無言の圧力により、街道を...
#BR
「どうして僕がこんな事を……というかあの女王、自分でやりゃ...
「ネズミケーキにはスーナーネズミ3匹ないと材料にならない...
「心労って言ったって僕に関係あると思う? 軍師殿が胃を荒...
#BR
深いため息と共に毒を吐きながら青い空を見上げる、四条あ...
じゃあなんでこんなところにいるかというと『籠りっぱなし...
で、そのサポートというか、護衛役というか、作戦遂行役に...
ここらへん、ぬかりがない。
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「スーナーネズミかー。ステーキにしても美味なんだよねえ……...
#BR
羅幻王国の街道付近の砂漠に住む、スーナーネズミ。
ネズミ料理の材料としても、美味である。
それは、普通のネズミではない。
普通のネズミなら、アイドレスなんぞ出さなくても捕まえら...
じゃあ、どういうものか。
ようするに、普通のネズミの3倍、でっかいんである。
加えて言うと、性格は普段は温厚ながら、テリトリーや危害...
一応、専門のハンターもいる事にはいるのだが、今回たまた...
ある意味不幸である。
#BR
「何だ?」
「どうしたの、僕の護衛きっちりやってくれるんじゃないの?」
「そう言ってられるか。あそこ」
「砂の下に、何かいる……? って、接近して来るよあれ?!」
「やかましい、急いで構えろ!」
#BR
砂の中に居る何かは、その周囲の砂をぼこりと盛り上がらせ...
姿の見えぬ何かが街道の直ぐ傍まで近寄ると、何かが崩れる...
姿はネズミだが、その大きさは通常のものの3倍ほど。勿論...
眉を顰める二人。と、
#BR
「あーまった、そこのアイドレスのお二人」
「ネ、ネズミがしゃべったあ?!」
「ネズミじゃないわい。わしゃスーナーネズミ牧場の行商人じ...
「は、はあ?」
「アンタら王様に言われて来たんじゃろ?」
「あ、とりあえずネズミケーキを作れ、とは言われてるんだけ...
「じゃあとっとと作りにいくぞい。向こうのオアシスにある」
#BR
そして首根っこ引っつかまれた二人は、そのままずるずると...
たどり着いたオアシスには、冷たそうな水を湛える泉の傍に...
しばらくして家の中から出てきた主の手には、使い古した感...
どうやらレシピらしく、主はけらけら笑いながらそれを四条...
このまま呆然としていても仕方ない。仕方なしに二人が家の...
ただし、何故かエプロンは簡素な普通のものと、妙にふりふ...
#BR
「こ、これを身につけろと……?」
「……僕、普通なのがいいんだけどなあ。でもふりふりは君、似...
「俺だって願い下げだ。髭の親父にふりふり着せて何が楽しい」
「ともかく二つしかないんだ、着なきゃ話はじまんないだろ」
#BR
そうぶつぶつ言いながらナチュラルに普通のをさっさと着る...
これでピンクであったらもうどうしようもないほど視覚的暴...
こっそり裏側で涙を拭いている羅須侘を無視して、四条はさ...
#BR
「えーと、まずスーナーネズミを酔わせて、香りつけをして、...
「その前にまずネズミどうにかせにゃならんだろ」
「ああ、アレね。腕力で四匹追い込んでからでいいでしょ。で...
#BR
そう言いながらも材料の確認を進める四条。羅須侘はそんな...
#BR
「とりあえず、とっつかまえるか」
「そうだね、材料逃げたら困るし。確かここ牧場だっけ? そ...
「……お前、意外と黒いなぁ……」
「この程度普通だよ、普通。あ、殺しちゃ駄目だから、ちゃん...
#BR
にこやかに言いながらさっさとケーキ作りの準備を始める四...
足を踏み入れた厩舎では、一抱えはありそうなスーナーネズ...
なるべく気の弱そうな奴を探そうと羅須侘はネズミたちを見...
#BR
「う、うは、うはっはははは、こ、これを俺一人でどうにかし...
#BR
引きつった声で笑いながら後ずさるが、背中には、鉄とコン...
そしてきっかり1分後。
厩舎からは、「ぎにゃーーーーー!!!!!!」と言う悲鳴が、周...
……合掌。
しかし、そんな事などお構いなしで厨房でのケーキ作りは順調...
#br
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#br
さて、悲鳴が轟いてから30分。ケーキの焼ける甘い匂いが...
#br
「お、御苦労様。で、ネズミは?」
「……ネズミは4匹。やっと捕まえたぞ……酷い目にあった」
「じゃあ、酒呑ませてくんないかな? もうすぐこっち上がる...
「……手伝え」
「僕デコレーションあるんでね、手が空いてない」
#br
てきぱき手を動かしながらも、きっぱりはっきり協力を断る...
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「うわあ……急性アルコール中毒まっしぐらだね、それ……」
「手っ取り早く酔わせるにゃこれが一番だろ。ほれ呑め、やれ...
#br
……それまでの復讐のように容赦無く次々と酒を呑ませる羅須...
#br
「さてと、これでいいか?」
「後は香りつけだ。綺麗に温水で身体を洗ってやって、それで...
「これって……マタタビか? 随分良い香りしてるが」
「勿論、マタタビだ。猫には最高のシロモノだな。だが、これ...
「コツだと? 随分詳しいな」
「レシピに乗っていたんだけどね。洗う時は起こさないように...
「なるほど」
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コツについてレクチャーを続けながら四条は、ぐでぇ、とな...
シンプルでありながらスーナーネズミのケーキは、高級品で...
そうして次々と洗われ、香りをつけられたスーナーネズミは...
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「よし、完成。後はこれを王宮に持って行くだけだね」
「うう、美味そうだなあ」
「その必要は無いよーん」
#br
完成後の感慨に耽る二人だったが、奥からいきなり声がかか...
#br
「ど、どういうことだ?」
「そのケーキはネ、できたてがいっちばんオイシーのよ。とも...
#br
感謝の辞を述べながら、行商人の服をばばんと脱ぎ捨てたそ...
#br
「あ、アンタは……かちゅーしゃ前摂政ぉおお!」
「うふふふ、ネズーミケーキ!! アリガたくいただくわん!!」
#br
その正体に固まる四条と羅須侘。そしてその後ろから、品の...
#br
「あっはっはー、こうやってやらせればすぐにできると思った...
「お、王様!?」
「王様まで一枚噛んでたんですか……」
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「ま、いーじゃないの。ささ、ケーキ二人とも食べてよー。貴...
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がっくりと首を足れる二人に、けらりけらりと笑いながら女...
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「いただき……ぎにゃあああああああ〜〜!!!!」
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周囲10kmにわたり、かちゅーしゃの悲鳴が響き渡っていく…...
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その後、四条と羅須侘には、また別にご褒美が与えられた。...
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どっとはらい。
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サブイベント28:男だけのソックスハント結果報告
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羅幻王国文族、四条あやが記します。
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羅幻王国は砂漠と沿岸部で構築されている国ではあるが、国...
小規模とは言え、羅幻王国にとっては貴重な鉱物資源の埋蔵...
そんな山脈を、登山家なら『何考えてんだテメェ』と鼻で笑...
羅幻王国の国民、絢人と寛である。
スキップさえしそうな気軽さで登山道を進む絢人に、寛は疲...
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「……なんでそんなに元気なんだ、お前」
「ふふん? なぁにを言っているのかね寛」
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妙にテンションの高い声だった。
寛は唐突に嫌な予感を覚える。なんでこんな奴に着いて来て...
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「……?」
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首を傾げた寛は絢人の傍へと近づく。絢人は登山道の脇に転...
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「なんなんだ、いったい」
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首を傾げながらも絢人の指示に従い、岩陰から登山道の先を...
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「……あれがどうかしたのか?」
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「ははは、隠すな隠すな。いいか、俺たちの任務はいまからあ...
「は?」
「そうだな、できれば使用済みのものが好ましい。数は4もあ...
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「なに!? 貴様があの風紀委員か!!」
「ええ。久しぶりです絢人さん。今回は僕たちの勝ちですね――...
「何だと!? ならば山小屋の中には!?」
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「くっ――この悪魔め!」
「ありがとう、最高の褒め言葉だ。ソックスハンターども」
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風紀委員長は悪魔のように微笑んで、天使のように囁いた。
#BR
「ではみなさん、この人たちを教育室へ。手厚くお願いします...
「はい!!」
#BR
見えぬところから幾人分かの声が響き、次の瞬間落とし穴を...
#BR
「……どうして俺、こんなことになってんだろう」
#BR
つかまった魚のごとく網に絡まりながら、ふと我に返った寛...
#BR
#HR
#BR
終了行:
*王立図書館1F [#d59db14f]
イベントなどで提出するSS等の文章類を掲示しております。
#contents
#BR
#hr
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**「イベント05 冒険開始!(その1)」→サブイベント19 [...
#br
***リザルト [#zd0fcbd0]
#br
http://blog.tendice.jp/200701/article_21.html
#br
羅幻王国
資金変化(-2億=合計金額申告なし)
技による燃料変化 -0万トン=合計保有量申告なし
#br
○参加冒険:19:帰ってきたゲート探し
○茉乃瀬桔梗:5000:西国人+猫士+歩兵
○岩元 宗 :4000:西国人+猫士+歩兵
○冒険結果:大成功:得たお宝:お金2億:ユニークな結果:なし
コメント:ゲート探しが銀行強盗に?
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#hr
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***サブイベント19 結果報告(SS) [#v41cde7a]
#br
羅幻王国文族、四条あやが記します。
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---------------------------------------------------------...
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手のひらに乗るサイズの探知機をその建物に向けると、探知...
羅幻王国宮廷付第三特殊工房の技師が作り上げた一品である...
#br
「しかし」
#br
ぴーぴー煩い探知機を待機状態へと変更し腰のポーチに突っ...
#br
「ココ、どう見ても学校なんだよなー」
#br
岩元の眼前にはサッカー場ほどのグラウンドが広がっており...
人家からも離れた場所なので、周囲には光源になりうるものも...
しかし今回岩元が使用しているアイドレスは猫の要素も含ん...
つい、と顔を横手に向ければ、其処にはモニュメントじみた...
全部で17ほど存在する初等学校の、その一つであり、それだ...
どう考えても『ゲート』が存在するには役者が不足している...
尤も、『ゲート』は理論的にはありとあらゆる場所に存在し...
#br
「……なんだかなー」
#br
羅幻王国藩王、羅幻雅貴伯爵夫人に『ゲート』探しを命じら...
腕を組んで立ち尽くしたまま、はぁ、と岩元はため息をつく。
家族サービスに苦悩する父親のような雰囲気の岩元に、能天...
#br
「なにやってるんですかー。早く行きましょうよー」
#br
声の主は、岩元の数歩前、グランドの直ぐ手前に立つ一人の...
尤も、兵士とは言っても中身は茉乃瀬桔梗という、岩元と出...
岩元と同じ猫兵士のアイドレスを使用している茉乃瀬は、両...
……頭が痛い。岩元はこめかみを押さえた。
#br
「とりあえず銃を振るな。危ないだろうが」
「大丈夫ですよ。セーフティ掛かってますし」
「そういう問題じゃないだろうが。トリガーハッピーもいい加...
「む。酷いですね。誰がですか、誰が」
「ほほぅ? なら聞いておくが、そのライフル、どう見ても俺...
「やだなぁ、調達なんてしてませんよ。作っただけです」
「……訂正。オマエ、トリガーハッピーじゃなくてトリガーマッ...
「うわ酷い。そんなこと言うと貸してあげませんよこれ」
「誰が要るかそんなモン」
#br
言葉と一緒にため息を吐くが、だからといって何かが変わる...
むぅ、と不満げな茉乃瀬を意識の中から追いやって、岩元は...
#br
「さて」
#br
呟いて、岩元は茉乃瀬の隣に並んだ。
#br
「行くぞ。覚悟はいいか?」
「何を今更」
#br
にやりと笑った茉乃瀬の笑みは、何処か底が知れなかった。
岩元は似たような笑みを浮かべる。上等。胸の中でだけそう...
何かが、ぐにゃりと波打った。
#br
「――」
#br
一瞬、気が遠くなる。接続寸断。再接続。意識体障害観測――...
――そんな、走馬灯にすら似た夢を見て、意識が戻ったとき。
世界は、大きく歪んでいた。
#br
「――」
#br
驚きは、声にすらならない。
夜空と大地の割合が狂っている。直線ばかりで構成されてい...
と。
#br
「わきゃー!?」
#br
岩元より若干送れてアイドレスに再接続したらしい茉乃瀬が...
#BR
「なに、なにコレー!? 敵ー!? 敵なのねー!? わきゃー!!」
「あ、馬鹿何して」
#br
やがる、と岩元がとっさに声を掛けるより早く。
茉乃瀬は無駄に洗練された動作で携行機関銃――或いはそんな...
ぱらら、と妙に乾いた軽い音が響き、銃口から発砲炎が断続...
#br
「うきょー!?」
#br
悲鳴なのか歓声なのか分からぬ奇声を上げ、茉乃瀬は更にト...
#br
「……うわぁ、馬鹿だコイツ……」
#br
唖然とする岩元の台詞を尻目に、射出された冗談みたいな種...
カラフルという、爆炎に対する形容詞としてはあまりに不釣...
再び、世界が歪んだ。
#br
#br
1ピコ秒の意識断絶の後、岩元の意識は正常にアイドレスへ...
瞬間的に、岩元は銃を構えあたりを見回した。世界は歪みを...
問題があるとすれば、唯一つ。
#br
「……此処は」
#br
何処だ、という言葉を岩元は噛み殺した。
自分たちは屋外に――初等学校のグラウンドに居た筈である。...
一見して分かるのは、此処が室内であるということだけであ...
岩元は注意深く手近な棚へと歩み寄り、詳細を知ろうとして、
#br
「え」
#br
と、小さな声を上げた。ロッカーナンバーが記されたプレー...
#br
『にゃんにゃん銀行羅幻王国本店 第三貸金庫室』
#br
文字の後ろには、印鑑代わりかどうなのか、肉球のマークが...
岩元は身体の力が抜けるのを感じた。その場に座り込んでし...
#br
「……つまり」
#br
帰ったら頭痛薬でも飲もうかなー、とか思いながら、岩元は...
主に自分を納得させるために。
#br
「初等学校の『ゲート』が、ココに繋がってたってコトか?」
#br
それしかないだろう。『ゲート』のあった場所が場所なら、...
#br
「……ま、ほっとくのも問題か。泥棒さんなら大喜びで使うだろ...
#br
作動した『ゲート』が可逆式か否かまでは分からないが、そ...
そう言う意味では、調査は無駄ではなかったのだが。
#br
「とりあえず、これで任務終了、と」
#br
何事とも無く終わってよかった、と思いながら岩元は呟いて―...
恐る恐る、背後を振り向く。
自分が出現した場所の、直ぐ傍――数歩と離れていない所で、...
#br
「――うわ」
#br
すげぇ嫌な予感。
茉乃瀬は転移前、つまり歪んだ世界のグラウンドで銃を乱射...
うか、ニトログリセリンという単語を連想させた。
岩元はこめかみを伝った冷や汗を感じながら、思わず一歩後...
刺激せずに済んだか、と岩元はほっと一息をつき――かちゃん...
そして、その音は――やはり刺激だったらしい。
#br
「――っ!!」
#br
顔を上げた茉乃瀬は涙を浮かべた目で歯を食いしばると、唐...
#br
「何処っ!? ここ何処っ!? うきゃーっ!!!」
「お、落ち着け! いいから落ち着、うわぁっ!?」
#br
何故か茉乃瀬の機関銃から発射された小型ミサイルが直ぐ傍...
#br
「うきゃーっ!! わきゃーっ!!」
#br
奇声を上げながら茉乃瀬は銃を乱射する。色鮮やかなビーム...
最早呆然と成り行きを見るしかない岩元の耳に、びー、と高...
#br
<だ、第三貸金庫室に侵入者! 警備員は直ちに急行せよーっ!...
「わきゃぁ――っ!!」
#br
赤いビームがスピーカーを破壊した。
#br
「……」
#br
岩元は何も言わず立ち上がると、服についた埃と煤を叩いて...
そして、躊躇うことなく。
#br
「てりゃ」
「ぐえ」
#br
首筋に打ち込んだ手刀の一発で、茉乃瀬はぐたりとその場に...
岩元は疲れた顔で茉乃瀬の身体を担ぎ上げ、その足に茉乃瀬...
ぷらん、と揺れた銃身は、なぜだか岩元に申し訳無さそうに...
脇に見える扉の向こう側から、何かが駆け寄ってくるような...
#br
「仕方ない。逃げるか」
#br
きりきりと痛む胃を抑えながら岩元は呟き、いまや廃墟同然...
#br
#br
#br
なお、後日。
任務の報告に羅幻雅貴の下を訪れた岩元が、沈痛そうに事の...
#br
「にゃはは、おつかれさまー」
#br
とだけ答えたらしい。
その反応に、ひょっとしてコイツ全部分かってて俺らに調査...
#BR
#hr
#br
**「イベント05 冒険開始!(その2)」→サブイベント47 [...
#br
***リザルト [#ffbd7f00]
#br
http://blog.tendice.jp/200701/article_25.html
#br
羅幻王国
資金変化(-4億=合計金額7億)
技による燃料変化 -4万トン=合計保有ハ11万t
#br
○参加冒険:47:失われた探偵
○四方無畏:9000:西国人+吏族+整備士
○比月コウ:8300:西国人+猫士+歩兵
○シノブ :4500:西国人+パイロット+整備士
○ぱんくす:5000:西国人+パイロット+整備士
○冒険結果: 大成功 :得たお宝: E 29 燃料14万t:ユニ...
コメント:どうも日向は誰かに救出されたようです。
#br
#hr
#br
***サブイベント47 結果報告(SS) [#i86d5e89]
#br
羅幻王国文族、四条あやが記します。
#br
#hr
#br
晴れ渡った空、悠然と輝く太陽。穏やかに波打つ青い海。
羅幻王国沿岸30海里程の地点で、四方無畏らを筆頭とする一...
#BR
「……なんも見当たらねー」
#BR
多目的用小型船のブリッジ――と言うより、操縦席である。外...
その証拠に、
#BR
「あはっ、また釣れたぁ!」
「こっちもだ」
#BR
船のデッキでは、暇を持て余した比月コウとぱんくすが、何...
四方が目を向けると、デッキの上で大振りの鰯が二匹ばかり...
ううむ、と四方は唸った。
#BR
「釣りをしに来たんじゃねーんだがなぁ」
#BR
そもそも今回の目的は、海洋から発信されたと思しき救助信...
しかし、こうも何も無く、本当に釣りしかやることが無いと...
難しい顔をしてソナー画面を見つめる四方。その背中に、軽...
#BR
「ま、仕方ないんじゃないですかね」
#BR
声の主は、四方の後方――船の後部デッキにチェアを広げ、寝...
#BR
「報告のあった地点はこの辺りなんでしょう? そもそもこの...
「そりゃそうだがなぁ。いい加減手持ち無沙汰じゃないか?」
「別に。読書してますから」
「……ちなみになんだその本。小説か?」
「いえ、ポケット野鳥図鑑フルカラー版です。読みますか?」
「何が悲しゅうて海で野鳥の図鑑を読まにゃならんのだ……」
「いやそこはそれ、これで中々な雅なものが――」
#BR
言いかけて。
シノブは、弾かれたように身体を起こした。目を細め、海上...
#BR
「シノブ?」
「四方、ソナーに影は?」
#BR
緊張したようなシノブの声。四方は何かがあったと理解し、...
#BR
「代わりは無い。魚しか写らねぇ」
「――魚影を排除して、超高周波で七時方向に三回ピンを。シャ...
「分かった」
#BR
答えるのとほぼ同時、四方は指示された動作を組み込んだス...
三度のピン打ちの結果、一挙にクリアになった画面に写って...
#BR
「――ッ!! 未確認機影三! 距離500m!! なんだこのサイズは!...
#BR
あまりに小さな影ではあるが、見逃すには特徴的すぎる動き...
シノブが声を張り上げた。
#BR
「コウ! ぱんくす! 出番だぞ!!」
「りょーかいっ」
「……待ってました」
#BR
にやり、と笑みを浮かべて二人のパイロットは竿をデッキに...
#BR
「――準備完了。何時でも行けるよ」
「こちらもだ」
#BR
聞こえたのは肉声ではなく、ファルフェ内部に取り付けられ...
四方はファルフェを船から切り離すためのボタンを押そうと...
#BR
「……?」
#BR
僅かな違和感に、その指を止めた。
#BR
「どうしました?」
「……ちょっと見てくれ、シノブ」
#BR
ソナーの画面から目を離さず、四方はシノブに呼びかけた。
首を傾げたシノブは断ってソナー画面を覗き込み、おそらく...
#BR
「これは……」
「撤退している……のか?」
#BR
画面に映った三つの機影。先ほどまで船から500mほどの近距...
戦闘行動では無いのは確かだが――何故、こんなにあっさりと...
考えているうちに機影はますます遠ざかり――やがて、ソナー...
#BR
「どうします?」
「……見なかったことにするわけにも行かないだろう。コウ、ぱ...
「ヤー」
「了解」
#BR
四方は頷き、ランチング解除のボタンを押した。がくん、と...
ソナーには新たに2つの影が映し出された。言うまでも無く...
……こうしてみると、先ほどの機影がどれほど小さかったのか...
二つの機影はお互いに死角をカバーしあうように動きながら...
#BR
「聞こえる、ブリッジ? 私。なんだか……変なものがあるよ。...
「了解。……ああ、来た来た。これ……か?」
#BR
操縦席の脇にある小さな画面に映し出されたのは、暗い水底...
ライトが浮かび上がらせる形から想像するに、その本来の姿...
#BR
「船……それとも潜水艇か?」
「分かんないけど、どっちかだと思う。結構な広さに散逸して...
「引き揚げるのか?」
「その方がいいだろう。詳しく調べる必要がある……輸送船か?...
「……了解。いま本国に調査チームの派遣を要請する。暫くその...
「了解」
「ヤー」
#BR
通信を切った四方はそのまま本国の通信所に連絡を取り、至...
#BR
「――四方。アレ」
「ん?」
#BR
シノブの示す方向に視線を向ける四方。その先には、波間に...
#BR
「……何があったんでしょうね」
「さてな」
#BR
難しい顔をするシノブに、四方は軽く答えた。
#BR
「戦わずに撤退したってコトは、ここでの仕事は終わってたっ...
「それはそうですが」
「……ま、一ついえるのは、俺たちは遅かったってコトだろう。...
「――」
#BR
何かを考え込むシノブを残し、四方は操縦席を出てデッキに...
容赦ない日の光を存分に浴びながら、身体を伸ばす。
仰いだ頭上には、何処までも青い空が広がっていた。
#br
#hr
#br
**「イベント05 冒険開始!(その3)」→サブイベント2&28...
#br
***リザルト [#daf90821]
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http://blog.tendice.jp/200701/article_32.html
#BR
羅幻王国
○参加冒険:2:伝説のケーキ作り
○四条あや:2500:西国人+猫士+歩兵
○蒼凪 羅須侘:1000:西国人+猫士+歩兵
○冒険結果:成功:得たお宝:C11娯楽2万t:ユニークな結果...
コメント:鼠一杯のおいしそうなケーキです。中でちゅーちゅ...
#br
○参加冒険:28:男だけのソックスハント
○寛:1000:西国人+吏族+整備士
○絢人:1100:西国人+吏族+整備士
○冒険結果: 完全失敗:得たお宝:デスペナルティ(なし):...
コメント:風紀委員に捕まって改造されました。これから3日...
#br
#hr
***サブイベント2&28 結果報告(SS) [#h1a6ed33]
#br
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#br
サブイベント2:伝説のケーキ作りSS
羅幻王国文族・四条 あやと羅幻雅貴が共同で記します。
#br
#hr
#br
羅幻伯爵夫人は暇だった。
部下が優秀過ぎるんで、王様は暇過ぎるのだ。
この人、暇にすると大変な事をする。
何をするかと言うと、具体的に言えば脱走などとほざきつつ...
しかもけらけら笑いながら。
ここにかちゅーしゃ前摂政まで乗っかると、騒ぎが二乗にな...
……責任感という言葉は確かにあるはずなんだが、この人にと...
#BR
今日の羅幻国女王様は、暇だった。
ハンコを高速連打で押すべき書類もなく、程良く仕事も無い...
#BR
「……ひぃまあ〜!!!」
#BR
そう言って玉座で、じたばた暴れて叫ぶ姿に、女王の威厳な...
ま、それでも国は優秀な宰相達が居るからこそ、ちゃんと機...
#BR
「暇−暇ーひまぁあ!」
「暇暇言うんだったら何かしたらどうなのヨ、おうさま?」
#BR
五月蝿い女王に呆れたように言い、マニキュアを塗るかちゅ...
そんなかちゅーしゃにぶーたれながら口を開く。
#BR
「だって、暇なのは暇」
「あらそう……なら、アタシの好物調達してくれない?」
「えーと……ネズミケーキ?」
「そうヨ。スーナーネズミのケーキ。うふふふふふ」
#BR
不気味に笑うかちゅーしゃを睨みつけつつ、女王がにやりと...
まあ、それだけならまだいい。国民も部下も、きっと慣れて...
だがより恐ろしいのは、傍に居るかちゅーしゃ前摂政が『う...
にこにこと可愛らしい笑顔で傍らの人事帳を開く女王。とん...
#BR
「きーめたっ♪」
#BR
#BR
#BR
……で、その数時間後。
偉大なる女王様の笑顔という名の無言の圧力により、街道を...
#BR
「どうして僕がこんな事を……というかあの女王、自分でやりゃ...
「ネズミケーキにはスーナーネズミ3匹ないと材料にならない...
「心労って言ったって僕に関係あると思う? 軍師殿が胃を荒...
#BR
深いため息と共に毒を吐きながら青い空を見上げる、四条あ...
じゃあなんでこんなところにいるかというと『籠りっぱなし...
で、そのサポートというか、護衛役というか、作戦遂行役に...
ここらへん、ぬかりがない。
#BR
「スーナーネズミかー。ステーキにしても美味なんだよねえ……...
#BR
羅幻王国の街道付近の砂漠に住む、スーナーネズミ。
ネズミ料理の材料としても、美味である。
それは、普通のネズミではない。
普通のネズミなら、アイドレスなんぞ出さなくても捕まえら...
じゃあ、どういうものか。
ようするに、普通のネズミの3倍、でっかいんである。
加えて言うと、性格は普段は温厚ながら、テリトリーや危害...
一応、専門のハンターもいる事にはいるのだが、今回たまた...
ある意味不幸である。
#BR
「何だ?」
「どうしたの、僕の護衛きっちりやってくれるんじゃないの?」
「そう言ってられるか。あそこ」
「砂の下に、何かいる……? って、接近して来るよあれ?!」
「やかましい、急いで構えろ!」
#BR
砂の中に居る何かは、その周囲の砂をぼこりと盛り上がらせ...
姿の見えぬ何かが街道の直ぐ傍まで近寄ると、何かが崩れる...
姿はネズミだが、その大きさは通常のものの3倍ほど。勿論...
眉を顰める二人。と、
#BR
「あーまった、そこのアイドレスのお二人」
「ネ、ネズミがしゃべったあ?!」
「ネズミじゃないわい。わしゃスーナーネズミ牧場の行商人じ...
「は、はあ?」
「アンタら王様に言われて来たんじゃろ?」
「あ、とりあえずネズミケーキを作れ、とは言われてるんだけ...
「じゃあとっとと作りにいくぞい。向こうのオアシスにある」
#BR
そして首根っこ引っつかまれた二人は、そのままずるずると...
たどり着いたオアシスには、冷たそうな水を湛える泉の傍に...
しばらくして家の中から出てきた主の手には、使い古した感...
どうやらレシピらしく、主はけらけら笑いながらそれを四条...
このまま呆然としていても仕方ない。仕方なしに二人が家の...
ただし、何故かエプロンは簡素な普通のものと、妙にふりふ...
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「こ、これを身につけろと……?」
「……僕、普通なのがいいんだけどなあ。でもふりふりは君、似...
「俺だって願い下げだ。髭の親父にふりふり着せて何が楽しい」
「ともかく二つしかないんだ、着なきゃ話はじまんないだろ」
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そうぶつぶつ言いながらナチュラルに普通のをさっさと着る...
これでピンクであったらもうどうしようもないほど視覚的暴...
こっそり裏側で涙を拭いている羅須侘を無視して、四条はさ...
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「えーと、まずスーナーネズミを酔わせて、香りつけをして、...
「その前にまずネズミどうにかせにゃならんだろ」
「ああ、アレね。腕力で四匹追い込んでからでいいでしょ。で...
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そう言いながらも材料の確認を進める四条。羅須侘はそんな...
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「とりあえず、とっつかまえるか」
「そうだね、材料逃げたら困るし。確かここ牧場だっけ? そ...
「……お前、意外と黒いなぁ……」
「この程度普通だよ、普通。あ、殺しちゃ駄目だから、ちゃん...
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にこやかに言いながらさっさとケーキ作りの準備を始める四...
足を踏み入れた厩舎では、一抱えはありそうなスーナーネズ...
なるべく気の弱そうな奴を探そうと羅須侘はネズミたちを見...
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「う、うは、うはっはははは、こ、これを俺一人でどうにかし...
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引きつった声で笑いながら後ずさるが、背中には、鉄とコン...
そしてきっかり1分後。
厩舎からは、「ぎにゃーーーーー!!!!!!」と言う悲鳴が、周...
……合掌。
しかし、そんな事などお構いなしで厨房でのケーキ作りは順調...
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さて、悲鳴が轟いてから30分。ケーキの焼ける甘い匂いが...
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「お、御苦労様。で、ネズミは?」
「……ネズミは4匹。やっと捕まえたぞ……酷い目にあった」
「じゃあ、酒呑ませてくんないかな? もうすぐこっち上がる...
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てきぱき手を動かしながらも、きっぱりはっきり協力を断る...
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……それまでの復讐のように容赦無く次々と酒を呑ませる羅須...
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「さてと、これでいいか?」
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「お初にお目にかかります。私、第四高等学校で風紀委員長を...
「なに!? 貴様があの風紀委員か!!」
「ええ。久しぶりです絢人さん。今回は僕たちの勝ちですね――...
「何だと!? ならば山小屋の中には!?」
「誰も居ませんよ」
「くっ――この悪魔め!」
「ありがとう、最高の褒め言葉だ。ソックスハンターども」
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風紀委員長は悪魔のように微笑んで、天使のように囁いた。
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「ではみなさん、この人たちを教育室へ。手厚くお願いします...
「はい!!」
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見えぬところから幾人分かの声が響き、次の瞬間落とし穴を...
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「……どうして俺、こんなことになってんだろう」
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つかまった魚のごとく網に絡まりながら、ふと我に返った寛...
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